『好きだ、』について

20060311111904
‥宮崎あおいつながりで、石川寛監督『好きだ、』、について、すこし。

2002年当時の状況について、もうオボロゲにしか覚えていない、というかあの時代の社会や気分を何もかも覚えていないといっても過言ではありません。
でも、石川寛という監督の第一作として、『tokyo.sora』という題名の映画、そして蒼く白い空と数人の女の子(女性)、というメインビジュアル。を目にしたあの時、オッと思ったのは覚えています。女の子の質も、〈透明感〉で押しており、タイトルのアルファベットがぜんぶ小文字、というところまで、徹底したイメージ管理が行われていた。目指されているのは〈小さな〉〈透明感〉〈空気感〉等といったイメージ構成で、宣伝から公開、もちろん作品内容まで統一されたパッケージ。これが、あのとき、〈新人のデビュー作〉の戦略として、完璧だったと感じました。それを今、この時からもって分析するのはぼくには難しいのですが、例えば今、『タイムレスメロディ』とかあの手のもので新人がデビューしたとしてもどうにもならないでしょう。小説では例えば『GOTH』とか『ニート』とか後追いで全くダメ。2年以上は遅いと思いました。自分で名付けた『GOTH』なり『ニート』なりといった言葉を世間が使うようになるくらいでないと。逆に庵野秀明の実写劇場映画デビュー作『ラブ&ポップ』は、題材・機材・手法が賞味期限ギリギリの、いましかな
いタイミングで発表された、素晴らしいものだったと思います。
〈映画〉に殉じるのでなく、〈時代〉と寝ているという批判もありましょうが、膨大な数の新人監督が毎年出現するなか、そういった嗅覚は貴重な才能だと思います。
残念ながら『tokyo.sora』は、個人的には全くダメで、(しょせん、CFあがりは‥)と思ったのでしたが、さて、
第二作。
『好きだ、』、
相変わらずの〈繊細・静謐・透明感〉ウリで、
宮崎あおいで、
音楽が菅野よう子で、
17年に渡るラブストーリー。
過不足ないです。
これでハズしたら全てが終わるとおもいます‥‥
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