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2007/7/23②

20081209184708
セットのある倉庫と、エキストラの待機場所である体育館の、中間に建つトイレ
そのトイレ内からのぞむ、体育館の側面

映画『Girl's Box/ラバーズ☆ハイ』エキストラ参加記②

2007/7/23①からのつづき~)

キャメラポジションを何度も変えて同じ場面を繰り返す。粘らないくせになんだかいちいち手間取る撮影の段取りに、セットには徐々に弛緩した、リラックスムードが漂い、支配的になってゆく。カットを告げる声が小さくて、現場の空気の張りつめ方にメリハリがなく、ボンヤリしてる。カットがかかるたびに優亜のヘアー&メイク直しがチョロチョロ入る。

11:15。
客役はいったん休憩を言い渡され、体育館に戻る。
先ほどのフリーランスエリアのパイプ椅子に腰を落ち着けて休む。自分のやや近くに陣取る森プロ一派(森プロ本人はこの時いなかった)、「たまたま愛子ちゃん目の前になっちゃいました~!!」とひとりが自慢、「めちゃめちゃいい位置じゃないすかぁ!」「イヤ~どうしていいか分かんないすよォ~~ホホホ」とヲタ同士のウキウキした対話。
セットでは、あいぴー&ミッチーそばのポジションだったヲタ数名はニコニコとあいぴーに話しかけ、あいぴーはあいぴーで例の感じで終始いちいち愛想良く反応してあげていた。その隣で苦々しくクールに佇むミッチー(ミッチーに話しかけるひとはあまりいないが、本人的には気取っているふうもない。一見いかにも愛人然としてツンとしてみえるが、彼女のある種のシャイさが周囲と微妙な距離感をうんでいるのだとおもう。そして舞台上にひとり位置する長谷部優もツンとしてみえ、彼女のばあい、本人的には役と演技に集中しているだけだと思っているのかもしれないが、どこかファンやエキストラ達を作品を一緒に作りあげる同志としてでなく、とるにたりない人々として上から目線でみているようにみえる。ようするに、比較的感じ悪く映る)。先ほどの撮影ではバーカウンターをはさんで向こう側という、“対あいぴー”としては不利なポジションに位置する森プロも、ニヤニヤした笑みを常時顔に浮かべつつ、ことあるごとにあいぴーに手を振ったりして、必死であいぴーの反応を引きだそうとしていた。

パイプ椅子がたまたま隣になった、平田満や小市慢太郎似の、ヒゲ面背広姿のエキストラと、ふとしたきっかけから談話することに。ヲタヲタしくもなく、軽い大学生エキストラふうのペラペラさもない、参加者中珍しくマトモな感じのするニセ小市さん。

ニセ小市さんの話。
学生だったかつては、映画とか好きで、自主制作映画や演劇にも関わっていて、俳優を志してもいた。しかし就職を機に俳優業への夢(?)は断念し、以後社会人としてずっと仕事してきて、今や50歳になった。(どんな仕事を?)ずっとデパート等のディスプレイなどを行う仕事をしてきたが体もキツくなり、50の大台を機に後進にあとを譲り、会社(この会社のトップだったらしい)の顧問的ポジションに退く(会長みたいな役職?退いたといっても給料はまあまあ貰ってるらしい)。それで、昔取った杵柄じゃないけども、映画というか俳優へのおもいから趣味がてら始めたエキストラだが、今や毎日引く手あまただという話。自分みたいな年齢のエキストラは希少だから。(どんな映画に?)いろいろ出てますよ、今年(2007年)は、オールウェイズの続編(『ALWAYS 続・三丁目の夕日』)とか『釣りバカ日誌』などにも出た。釣りバカでは、お葬式のシーンかな、そこでは泣き専のヒトがいたのだが、自分のほうがオイオイと上手によく泣くので、その泣き専のヒトじゃなくて自分がピックアップされてオイシイことになった(自慢?)。自分は泣く演技が得意なんですよ。それで覚えててもらえて次の現場があっても指名してもらえたり。

出演できて感激したのは、『ハッシュ!』以来となる橋口亮輔監督の現場だったとのこと。釣りバカでは所詮泣きマネだったが橋口組では感激で自然に涙が出ていた。その感激は何故かと訊くと、おそらくこの映画は世界中の映画祭をまわって世界で上映されるに違いないだろう、そんな映画を撮る監督の作品に幾シーンも出れたことに、ということらしい。‥橋口カントクの映画が好きだったからとかじゃあないのか?で、ホモがどうとか過去の橋口映画の話とかをしはじめてみたが、何だか反応が薄い。あんまし詳しくないというよりは、一本も観たことがないのかも‥。当該の映画は、来春公開予定の『ぐるりのこと。』。自分は橋口亮輔もリリー・フランキーも好きな部類ではないので、劇場で観るかどうかはあやしいが‥と思いながら話を聞き続ける。
ニセ小市さんは、ショーパプ〈Girl's Box〉の一般客としてフロアに配置されたのではなく、なんかセットの後方に二階部分があるらしくて、そこに座ってろとの指示で、そこに座ってるのだという。どんな役なんですか?と訊くが、いや~全然分かんないですと困惑した返事。事前に背広姿で来てくれと言われて、来て、座っているだけ。説明がないから話も自分の役割もワカランと。そっちもか‥。

11:55。

主要女子キャストがセットである倉庫からゾロゾロ出てきて、昼食休憩に入りまーすというアナウンスが助監から入る。ガルボメンバーは渡り廊下に沿って体育館入口の前を通り過ぎ(接するチャンスと好機をうかがうヲタもいなくはなかったが、ガルボメンバーはクローズな気配を発散してオフモードをアピールしつつ、最低限の接触でそそくさとスルーして)、本館のようなメインの建物に入ってゆく。キャストはそちらの一室で昼食なり休憩なりをとるようだ。ユン様ひとりだけが黒い。

体育館の奥、ステージ付近に幾つも設置された長テーブルに、プラスチックケースの弁当が積んであり、その弁当ひとつとお茶の250ml缶一本とって、パイプ椅子に戻る。弁当は日の丸スタイル。おかずの中身はチリ味の白身魚、さつま揚げ、肉団子、ふきを煮たもの、ブロッコリー、トマト、柴漬け、かまぼこ、卵焼き、レンコンなど。いつも貧相な食事しかとっていないので、悪いくらい満足する。

隣の、ニセ小市慢太郎・50歳は、エキストラを始めて、ロケ弁の内容のバランス良さと早寝早起きせざるを得ない生活サイクルのせいで、メタボがすっかり解消されたんですよ、と言った。

(③につづく)

theme : 日本映画
genre : 映画

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