
中野・タコシェ
昨日は、久しぶりに電車に乗って中野へゆきました。
ここのところずっと自転車通勤をしているので、電車に乗ること自体にイベント感がある。中央線に乗っていて最近イライラすることは(JRの他の路線もそうなのかもしれないけど)、車内テレビでいつも大嫌いな『ダーリンは外国人』が流れていることで、街角を歩いていてストリートミュージシャンが聴きたくもない音楽を押しつけてくることに生理的に嫌悪感がわいて道を変えるように、画面が視界に入らないようにする、その手間がいちいち煩わしい。
中野に着いて南口に出る。丸井本店が更地になっているところを初めてみた。コーヒーロードの並びにあったフェニックスという古ぼけた喫茶店が無くなっていたり、マルニの裏の薬局が同人誌/マンガ/DVD販売といういかにもな店にチェンジしていたりと、チョロチョロと街並みが変わっている。かつてマクドナルド中野南口店でバイトしていたときこの薬局が開店し、ここで売ってたお弁当が(何で薬局で弁当を売ってたんだろう?)近隣でいちばん安かったので、休憩時の昼食にはよくここの弁当を買ってハトヤビルの休憩室で食ってた記憶がある。街並みが変わることにそれほどの無念さはないけれども、その町が変転する推移の時間に、同時代的にこの町に居合わせていなかったことには残念な気持ちがあります。
所用が終わって北口に移り、いったん同行人と別れて自由行動。中心的アーケードであるサンモールを中野ブロードウェイ方向へ歩いて行きしばらくして右手をみると、山下敦弘監督『中野の友人』(『週刊真木よう子』第4話)のなかで真木よう子と井口昇が奇妙な交流をむすぶ舞台となっていたゲームセンター〈TIGER〉がなんと閉店していた。

シャッターの閉まった〈GAME TIGER〉

エスカレーター脇の貼り紙
〈閉店のお知らせ/ゲームセンターを閉店いたします/長い間ご利用いただきありがとうございました!/タイガー〉と貼り紙がしてあり、シャッターが降りていた。『中野の友人』を撮影したころにはまだ営業していたのだろうか?数えきれないくらい通ったゲーセンだが、今は特に行きたいわけではないのでそこまでのショックはない。
『中野の友人』の井口昇は、ドラマ内で中野ブロードウェイ3階にある〈明屋書店〉でアルバイトをしていましたが、その明屋書店の斜め向かいにあるサブカル系書店〈タコシェ〉では、先日“おうち火事”になったことで話題の掟ポルシェが、煙にまかれてしまったレアなコレクションの品々(北斗の拳冷蔵庫、ラムちゃんのコスプレ衣装、本やレコードなど)を格安で放出!という趣旨の〈掟ポルシェの『火事場焼きだされフェア』=“掟エイド”〉が開催されており、告知からだいぶ経ってたのでもう何もないかな〜と思いつつ覗いてみたら、まだ古本等が残っていました。
野村沙知代写真集(題名忘れた)、清水アキラ『清水アキラのバカと呼ばれたい!』、えなりかずきの『えなりですどうも!』、コロッケの『コロッケちょうだい!』、青木りん写真集『パイナポー』なんかがありましたが、う〜〜んイラナイ‥‥でもせっかくなので松山千春『月刊松山SAGA 11/月刊松山千春とおすぎとピーコに変更!?の巻』(100円)を、機会がなくて買いのがしていたピンク映画ミニコミ誌『PG』の103号や、某ミニコミ論壇誌のバックナンバー等と一緒に購入。あとで本(『SAGA 11』)を嗅いでみましたが、べつに燻されたようなニオイはしませんでした。それと、なんか特典として〈デビュー当時のロマンポルシェ。のポジ〉が1枚付いてきました。白い厚紙がロの字形にポジを保護しており、厚紙の端をもって光にかざすと、ポジの中央に仲良く並んで拳を突き出す掟ポルシェとロマン優光、マッパのふたりがボンヤリと浮かび上がる。これは一体‥。
(『SAGA 11』は、後で読んだら数分で読みおわってしまったので、100円でも高かったかなとおもった。)
TRIOの1、2では映画雑誌、音楽雑誌、特撮雑誌のバックナンバーや中古映画パンフ類を買うとともに、『a-nation'03 インビテーションパーフェクトDVDマガジン』と『a-nation'03 メモリアルパーフェクトDVDマガジン』(共にムック+DVD)も見つけたので購入。特に『インビテーション』のほうは“navigated by dream”ということでドリヲタにとっては必須アイテムのDVDだが、最近離脱したヲタが放出したものだろうか。
〈まんだらけ〉では探していたマンガが全て在庫が無くて空振り、なにも買わず。〈タコシェ〉にも無かった。新刊書店では主に雑誌類。東浩紀・北田暁大編『思想地図 vol.1』はNHKブックスの外国語講座とかの小冊子があるような雑誌コーナーにあるんだとばかり思っていたら、ソフトカバー仕立ての立派な書籍扱いだった。どうりで今まで見つからなかったわけだ‥。ほか『ユリイカ』『早稲田文学』『UTB』。『ユリイカ』はスピルバーグ特集で『早稲田文学』は追悼アラン・ロブ=グリエ特集、どちらも映画ファンなら一応おさえるべきかんじですが執筆陣のセレクトが悪くないので買いかなと。『UTB』はリニューアルしてから2号目、表紙は前号が長澤まさみで今号が中川翔子というセレクト、洗練された装丁ともどもメジャー感が一般層のほうに向かって発散されていて、良好なリスタートを切っていると言えるとおもう。旧『アップトゥボーイ』の近年のフンイキはハロプロ機関誌みたいで、部外者には近寄りづらかった。今号は〈歌姫復権〉ということで“音楽系アイドル”特集。THEポッシボーやキャナァーリ倶楽部、9nineなどといったユニット名が誌面に踊ってもガンバッテル感がなく、自然で地に足が着いたかんじは本誌の蓄積の賜物、スタジオボイスやクイックジャパンにはこの味は出せません。吉田豪と宇多丸との、アイドルソングについての対談が載っているので、ごく普通の一般的な読者にとっても読み逃せないはず。その宇多丸の、出たばっかりの新刊、『ライムスター宇多丸のマブ論CLASSICS アイドルソング時評2000〜2008』は立ち読みしてたらスルスル読み終わっちゃったので、買いませんでした。だいたいは連載時に読んでもいたので、特に新しい感想もあまりない。
携帯に電話があり、同行人と合流して野崎コインへ向かうことに。自由行動タイムは終わった。





