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6月20日(金)

ころ3
『コロッサル・ユース』


6月20日(金)曇時々雨

やっと体があく、金曜日、夕方まで。
さっそく狙うはデイヴィッド・クローネンバーグ監督『イースタン・プロミス』と、ペドロ・コスタ監督『コロッサル・ユース』。『コロッサル~』は渋谷のみだけど、『イースタン~』は銀座or池袋の2択。さて、どっちにすべきか。当日の朝、行きがけのフィーリングで決めることにする。


『イースタン・プロミス』
池袋、シネ・リーブル
10:15~(~12:20?)
or
日比谷、シャンテ・シネ
10:25~(~12:20?)

『コロッサル・ユース』
渋谷、イメージフォーラム
14:00~



珍しく一本目と二本目のあいだに余裕がある。中央線で都心に向かいつつ、さてどっちにするか‥と考える。交通の便でいえば池袋のほうがずっといいけどあまり好きな街ではなく、劇場としてもシャンテのほうにずっと愛着があります。客層のイメージでいうとリーブルがヲタっぽく、シャンテはプチブル的。座席数はシネ・リーブルが180席もしくは130席に対し、シャンテ1が224席とだいぶ大きい。少々遠いけどスクリーンサイズの大きいシャンテ(3・5m×8・2m)にしようと決める。

有楽町で降りるころ、小雨がパラつき出してきた。シャンテの前に15分まえくらいに着くとパラパラと人がいる。しかし‥‥予想外にお年を召された方が多いな‥‥これがクローネンバーグ映画の客層かあ??とにわかには信じがたく、他の上映作品の客かとも思うが、窓口に並ぶひと並ぶひとが口々に「イースタンプロミス」「イースタンプロミス」と告げている。もっとも、他の上映作品も『幻影師アイゼンハイム』『JUNO ジュノ』と、別段年寄りウケというラインナップでもないかんじ。ファーストオンフライデーの為、窓口で1300円でチケットが買える。ついでにここで『コロッサル・ユース』の前売りも買っとく。

エレベーターで4階の劇場に運ばれる。満席というわけではなさそうなので、どうせ自分の好きな1列目は空いてるだろうからと、まずはチラシのチェック。廣木隆一の『ぼくの友だち』をゲット出来たので満足。映画館に来る楽しみは、チラシや予告編で必ずしも自分の好みでも守備範囲でもない映画の断片に否応なく接して興味をもったりすることも大きいと思う。かつての映画ファンが、二番館の3本立てとかで好きも嫌いもなく無差別爆撃のようなアトランダムさで様々な映画と接することで自然と鍛えられていったような作用を得る機会が今は少なく、自分から無理ヤリ能動的に無差別を志さないとどうしても島宇宙のタコ壺に埋没していってしまう危険性がある。
売店では『ヒストリー・オブ・バイオレンス』のコミックス版とか売ってた。

割引回ということも公開間もないということもあるのか、平日の初回に関わらず7~8割の入りで盛況なフンイキ。クローネンバーグらしからぬ客層は40、50、60代のいぶし銀でロマンスグレーな男女が殆ど。なんと30代の自分が最年少領域か。銀座という土地柄も、平日の午前という時間帯も考えたらそれはそうなのかもとも思うが‥池袋は、あるいは夜の回はガラリと客層が違うのだろうか?
男女比は7:3か6:4、実に自然な感じにバランスがとれていて、(“いい映画”を期待してみにきた)という上品で純朴な気配が漂う。男性陣は、新宿や浅草などの映画館に平日いるような類いの、煤っぽくうらぶれた中高年男性という感じはなくて、充足して余裕のある自我が整えられた髪型にあらわれているかんじのかたがた。中高年女性のかたがたも、北島三郎ふうのひとは絶無といったあんばいで、なんかこっちが観る映画間違っちゃったみたいな気分にさせられる。クローネンバーグの監督作品で、ヴィゴ・モーテンセンが出てるという以外、何ひとつ情報を仕入れて来なかったんですが、もしかしたら中高年がグッとくるような題材なりフックなりがあるんだろうか?

予告編では、『イントゥ・ザ・ワイルド』がグッとくる系で、ワクワクし期待が膨らむ。ショーン・ペン監督。
『庭から昇ったロケット雲』(マイケル・ポーリッシュ)、日比谷っぽい善良そうな映画、邦題が弱々しい。G・ガルシア・マルケス『コレラの時代の愛』(マイク・ニューウェル)の映画化には心躍っていましたが、予告をみる限りは大した映画じゃなさそうで、ちょっと萎えた。タイトルみて一瞬藤田敏八かとおもった『帰らない日々』(テリー・ジョージ)、ホアキン・フェニックスが出ているだけで星ふたつぐらい増える気がする。なんかアレみたいな映画だな、『リトル・オデッサ』撮った監督の、えーと『裏切り者』、とか思ったが考えたらホアキンが出ていたからそうおもっただけかも。

予告が終わり『イースタン・プロミス』上映開始。集中して観て、あっという間の100分間。ながいことクローネンバーグのいい観客ではなかったのでしたが、去年の『ヒストリー・オブ・バイオレンス』でビビってたじろいだ。『ヒストリー~』を観逃していてその衝撃がなかったとしたら、この『イースタン・プロミス』でビックリしてひっくり返っていたかも知れない。去年『ヒストリー~』について感じた感嘆を今回再確認、再認識する。(別記事予定)

終わって出てくるお客さんたちは、性急に映画のことをアーダコーダ言い合ったりしていないし表情にもあまり表さないから、皆さんどう感じているのかよく分からない。気になりつつ劇場を後にする。

渋谷。渋谷でいつも行く映画館は多くが何だか坂の上にある。渋谷で映画館に向かうとき、いつもふうふう言いながら坂を昇ってる気がする。イメージフォーラムにふうふう向かいながらそう思いだす。コンビニでコーヒーと飴買って劇場に到着する。

14時の回の観客客数は男性だらけの13名。マニアックな方特有の年齢不詳なかんじで、20なかばがメインだと思うが正直よく判らない。全体に色味のないイデタチは、正に映画学徒、シネフィルの末裔といった風情。幅は18~35位?
『コロッサル・ユース』についても予備知識はほぼ皆無、ヴァンダがまた登場することくらいしか知らない。『ヴァンダの部屋』だけでも復習しようとおもって前日一応仕事場にDVDを持っていったけど、見事に観るヒマがなかった。

ところで、何だかペドロ・コスタの周辺をめぐる言説になんとはなしに居心地の悪さを感じる今日このごろ、というかずっと思ってましたが、どうも〈ペドロ・コスタ〉が“ワカッテル”シネフィルの免罪符と化しているフシがある。自称映画ガワカッテル映画マニアは、観るまえ接するまえからペドロ・コスタ凄いペドロ・コスタ凄いと言おうと待ちかまえている、そう言っときゃ優秀な映画学徒みたいな、そんな安心のための怠惰なブランドと化しているかんじが胸糞悪い。ある時期以降の小津安二郎がそうであったように‥ということで、ペドロ・コスタについても『コロッサル・ユース』についても無言を貫くと観るまえから決めている。

予告編はたっぷり。まずは河井青葉さんがナレーションをつとめるリー・チーシアンの『1978年、冬。』。良さげ。『ホットファズ』(エドガー・ライト)、未知の感触にはやくも興奮する。『天安門、恋人たち』(ロウ・イエ)旧ユーロスペースっぽい。つまんなそうな映画が殆どなく、どれもそれぞれ見応えがありそうなかんじ。
『ドモ又の死』。奥秀太郎、今年か来年には時代が来る!!

2時間35分の上映が終わってロビーに出ると、もうほぼ17時。売店ではペドロ・コスタのDVDーBOXが売ってた。買いだけど今はもう金がない。『エクス・ポ』、佐々木敦によるペドロ・コスタインタビュー、ヤッパリそっち系の話にもってくんだ。スクリーンサイズ(1:1.33)について考えながら出入り口付近に近づくと、以下のような貼り紙が貼ってあってまた色々考えた。立った人間のこと、座った人間のこと、横たわった人間のこと、扉のこと、壁のこと、建物のこと。帰ってからDVDである普通の映画を観たけど、なんだか凄い違和感を感じたのは、『コロッサル・ユース』という映画の毒に侵されていたからかも。

〈『コロッサル・ユース』上映についてのお断り

『コロッサル・ユース』は、フィルムに画面が特殊な形で焼き付けられているため、上下を完全な垂直を出して上映することが出来ません。これは画面をカットせず完全な状態で見ていただくためです。
ご了承の上、ご鑑賞いただけますようお願い申し上げます。

シアター・イメージフォーラム〉

theme : ミニシアター系
genre : 映画

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