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大文字のDREAM

2月13日の夕方、総武線の上りに乗って中野から秋葉原に向かっていました。

車窓に、東京在住の映画ファンには馴染み深い飯田橋駅周辺の街並みが近づいてきて、やがて過ぎ去ってゆく。今頃、この飯田橋にあるらしいメトロポリタン・エドモンドなるホテルでは、去年の大晦日に実現した日本総合格闘技界「大連立」の「夢のつづき」に関する重大かつ盛大な会見がまもなくおこなわれる筈だと思いながら、車両の振動と友人の話し声にぼんやり対処していました。

2月11日、マスコミ各社に『やれんのか!』実行委員会(旧DSE一派)&FEGからリリースがあり、きたる13日に「大連立」のその後である新イベントについての緊急記者会見を開くという旨の発表があった。そのさい、(末期DSEの会見で時折なされたような)その場に臨みたい一般ファンの参加も可能だという開放型の形式で行うという話。

久しぶりの休みがその13日だし、この日会う約束の友人たちは皆さんプロレスや格闘技もみるような人々であるから、もし行こうかみたいな雰囲気になったらその会見に臨んでみたいもんだという淡い気持ちもあったのでしたが、まあ全くそんなノリにもならなかったので、後ろに遠ざかる飯田橋駅から意識を切り離しました。

別に秋葉原にはたいして愛着も興味もないのだけど、夏と冬の年2回、ボーナス時期に数人集まって中野→秋葉原と巡る会が長年続いています。皆、十年以上も前にマクドナルド中野南口店でアルバイトしていて知り合ったメンバー。冬ツアーは12月に集まるのが通例でしたが今期はスケジュールの都合がつかず、年越して2月にようやく皆で集まれることになった。比較的オタク寄りの友人が集まって、ただ安い店でダベったり買い物したりするだけの地味な集まり。毎回大体自分は中古DVDや各種雑誌のバックナンバーを買うのだけれど、今回はインフルエンザで倒れたり猫の病院があったりして普通に生活する金も足りない状態で、何も買えないからもっぱら喋るのに専念する。Y氏はオーディオやパソコンのパーツや秘宝系のDVD、カータンはゲーム系ムックや古いマンガ、I氏はプラモやフィギュアを物色するのがいつものパターン。アキバに詳しいのはY氏だけなので(他のメンツは詳しくなろうとする気概がナイ)引率が必要なのでした。

朝は6時に起きて、町田でやる早朝会議へ。会議が終わると、他人と電車に乗るのが苦手なのでトイレに行くフリして外へ出てとっとと去り町田駅に向かう。今回も無事に関係者と乗り合わせず、快適に電車に揺られつつ読書。新宿まわりで中野へ向かう。約束の11時ジャストに列車が中野駅のホームにすべりこむ。

会話の内容はゲームとマンガが大部分。友人といっても趣味嗜好が共通しているわけではないので、この話題はコッチと、この話題はアッチとするという錯綜した会話形式になり、スムーズな会話に苦労する(「大きな物語の凋落」の弊害でしょう)。Y氏とカータン君にとっては映画もアニメも70年代80年代でほぼ止まっていて、97年の夏エヴァで現在進行形の映像文化(?)へのコミットは終了しているため、90年代以降のお話はI氏とするのが常だったのですが、数年前にI氏が彼女と同棲をはじめてからはそれも困難になった。11年前はこの4人と他何人か(マックのバイト達)で大挙して春エヴァ&夏エヴァを観にいったのが、きいてみると今回の新ヱヴァ序を観にいったのは自分とI氏だけだった。

最近ニュースになっていた、マックの店長が残業がどうのと言って会社を訴えた話のことを、現役社員のY氏に問いただしてみると、え~あの埼玉のやつ~?埼玉エリアは労働条件ヒドいらしいからね~。と言いつつも、東京エリアの社員の反応は概ね冷ややからしく、「余計なことしやがって!!これで残業の締めつけがキツくなったらどーしてくれるんだ!!」というのがだいたいの総意だとY氏は言う。メディアで浅く目にした報道(陰ながら他の社員も応援してるとかなんとか)とは、なんだかニュアンスが違うな‥。
これで店長=管理職として残業代無しというわけにはいかなくなるとしたら、人件費削減のシワ寄せが社員全般に及ぶのは必定の成りゆき。飲食業の社員はなにしろ拘束時間が長いから、残業代で生活が成り立っているようなところがある。自分も十年近く飲食店の店長をやってきて、上の方針で残業代の締めつけがあった時期はほんとうに生活が苦しくて、毎日深夜の内職で何とか凌いだりしていた。その自分からみると、いくら多忙だ過労だと言っても、60万も70万も貰っていて不満などフザケタ話にしか聞こえなかったのでしたが‥。
Y氏の経済生活をみてると、マックがいかに自分のところの会社より社員に給料払っているか呆然とする。まだまだ店長ですらないY氏が僕の倍以上もらっていて、僕の遥か上の上司である課長や部長よりボーナスも全然良い。
ということで、他の者がプラモや中古DVDの値段にウンウン言っている一方で、富豪のY氏は何に使うのかよく分からんオーディオのパーツ(爪の先くらいの部品?がプレステ3より高い‥)をオーディオ専門店で物色。マルが二つも三つも多いとしか思えない品々の並ぶ店内に、こんな値段の品物、どうせ自分が買うわけがないからと関係なさすぎて興味がわかない他3人は、この日最高の退屈を味わった‥。

アキバであるということで、AKB48の話題も出たが幸い(?)誰も大して興味がないようだった。毎度毎度アキバに来てもメイド喫茶に行ってみようとかいう話にちっともならないのは、萌え的な価値観に汲みしない面々だからか。自分にとってのAKB48とは、“dream(DRM)から離れたドリヲタの一部分が流れた先であり・ドリの活動やファン対応に不満や渇きを覚えた人々が、ドリにない癒しを求めたグループ=dream/DRMに欠けているモノを補完しうる要素をもつユニット”という、dream/DRMの立ち位置を定点観測するための存在でしかなく、dreamの〈絆〉と〈滅びの宿命〉に愛着をもつ身としては、AKBのパーソナリティにはあまり興味がないのだった。

「大連立」関連の速報が出ていないか、格闘技/プロレスのケータイサイトを覗いてみる。しかし大連立関係のニュースはまだアップされてなくて、かわりに3・5『戦極』代々木第一体育館大会の追加カードが3つ発表されていて、五味の相手はドゥエイン・ラドウィックだという。おおかた朋友・須藤元気(UFCでラドウィックに判定負け)の敵討ちというアングルなんでしょうが、そもそもあの試合は須藤元気が負けていたとも思えない内容だったのだから、アングル自体そもそも成立しないんじゃないかという微妙なカード‥。

万世ビルからの連想か、デヴォン青木の話になり、しばらく話をしてみてこの話まえ来たときもしたねと気づく。デヴォン青木は顔のタッチがつのだじろう調で、少々薄気味悪さがあって苦手だ。
交通博物館が見えたら左に曲がったところにあるボビーショップで、遅れてきたI氏がようやく合流。探しても品切れだったというユニコーンのプラモが平積みになっているのをみて、早速テンションがあがっていた。

やがて、ようやく「大連立」の速報がアップされる。300人のファンが参加して行われた記者会見での、『戦極』に参加しなかったFEG系&旧DSE系のメンバープラス、ミルコ・クロコップが参戦、という発表は誰しも予想したとおり(上山、中村大介、柴田、朴光哲、大山、宮田、金泰泳、所、長谷川秀彦、桜井隆多、今成、KID、宇野、船木、田村、秋山、ミノワマン、マッハ、青木、川尻、石田、サク、ミルコが登壇)。主催はFEG、TBSでの放送が決定しており、旧DSE一派は制作を請け負うという形になるという(EPは元DSE広報でもありハッスルではGM等のキャラクターも演じた笹原圭一氏で、谷川氏はK-1に専念するという)。初回の『Dynamite!!』がそうだったようにK-1が主、PRIDEが従という関係じゃないと結局この二大政党は結びつかず、大連立とは名ばかりで、どうせFEGに(弱体化した旧DSE一派は)吸収されるんだろ、というおおかたの予想は、大ざっぱなイメージとしてはそう遠くない(吸収合併という形ではないにせよ)かたちで決着をみた。

かつて〈奪うもの〉という属性をもっていたPRIDEが、ある極点を境に〈奪われるもの〉という属性に反転した。地上波放映が奪われ、スポンサーが離れ、ファイターはFEGやUFCに流出し、経営権はロレンゾ・フェティータの手に渡り、スタッフは事務所を逐われPRIDEという名のイベントは封印された。“PRIDEの魂”を担う人々は、『PRIDE』という名もあの音楽も世界最高峰というテーゼも失ったまま、満身創痍で“PRIDE最終回”=『やれんのか!』開催を為し終えた。そのようにして、2007年は暮れていきました。

2007年という年は自分にとって、素直な熱狂と賞賛を示すことが出来ていた2つのもの、総合格闘技イベント『PRIDE』と、ダンス&ボーカルグループ『dream』が散々蹂躙され略奪され、〈奪われ〉尽くした、そんな一年と記憶した、つらい年だった。
PRIDEと同じくdreamも〈奪われ〉つづけた一年だったことは別項で言いましたが、所属事務所もグループ名も膨大な楽曲群もメディア露出も奪われ、DRM名義に変更後しばらくは最大の武器のひとつであるダンスすら封印された。そして、あきらめない根強いコアファンが12・31『やれんのか!』たまアリ大会に大挙して集結したPRIDEとちがうのは、dream/DRMの場合コアなファンからどんどんコンペティターである他のアイドルやらアーティストやらに〈奪われ〉続けたという事実で、その意味でdream/DRMはより強力な〈奪われる〉属性を有しているということが言えるでしょう(dream(エイベックスが売ろうとしていたグループ)→DRM(エイベックスが見捨てたグループ)→drm(エイベックス&フィットワン非公認の活動)という表記のたゆたいが、滅亡への抵抗の歴史を示す)。

「夢の続き」としての、FEGと旧DSE一派の「大連立」による新イベント発表のニュースを、他の多くの総合格闘技ファンが期待や希望や祝福とともに受けとめるであろうなか、僕は、新イベントの名称が『DREAM』に決定したという事実に、気持ちが暗く沈んでゆくのをおしとどめることが出来ずにいました。

いくら売れない(売れそびれた)グループとはいえ、“dream”という言葉は、“長谷部優や橘佳奈のいるdream”を指す単語だった(それを奪ったエイベックスが“dream”という名詞を今後どう使いたいのか、~next dreamがどうこう言うキャッチコピー(あのアホみたいな『ドリームメーカー』しかり、“dream”はMAX松浦の好きな言葉だ)以外今のところイマイチ不明‥)。だからメンバー達が“DRM”や“drm”という、dreamの残滓のようなユニット名を死守しつつ歴史を刻みつづけるのに対して、残存ファンはそこに確かに“ドリーム”という名と意味の残像を見ているし、だからこそドリファンであるトーイさんという方はブログで〈オイラはね、3人の時も8人の時も7人の時も、/そしてもちろん現在のDRMも大好きです。。。/ですが、小文字のdrmあるんだから(非公式なんだろうけど)/大文字のDREAMで3人復活とか〉と妄想したりもする。dream/DRM/drm/DREAMというタイポグラフィックな戯れは、ドリームの9人とファンに許された夢の在処。“大文字のDREAM”とは、ドリームとファンに残された、ブレイクという希望へのわずかな余白の象徴だったとも言える。

それがこの新イベント名『DREAM』だ。おそらく『DREAM』は,、以後ある程度長い期間、世界に誇りうる日本の優れたソフトとして流通していくでしょう。これから先、大文字DREAMと聞いて真っ先に誰しも(アノ総合格闘技イベントカ)と想起するようになるのでしょう。dream/DRMは“DREAM”という単語の所有権を決定的に失ってしまった、〈奪われるもの〉属性の所有者であったはずの『PRIDE』からさえ(DREAMという言葉を)〈奪われる〉という、〈奪われる〉属性の発揮ぶりに、どこまで虐げられればおわるのだろうと被害妄想的に思わずにいられない。PRIDEだってこうして新生して華々しい船出の日がきた。dream/DRMの男版であるようなEXILEが、去年のめちゃイケによって大ブレイクするのも、何か悲しい目でみている自分がいた。ここでプロモートされているのがEXILEでなく、dream/DRMだったなら、と。

ヨドバシでフィギュアを物色するI氏、ターンエーのソシエだったかキエルだったかのフィギュアに色めきだっている。しかし、同棲中の彼女の性格からいって、そのようなものを部屋に置くことが許される日は来ないだろう‥。近年彼女が出来てその幸せを吹聴したくてしかたないY氏は、唯一彼女のいないカータンをターゲットに定めて、自分の彼女の話を延々カータンに浴びせ続けるのだった。カータン君は薬の副作用で長年インポなのにヒドイ人だ‥。

関連記事:アメリカ
       DRMの2007年

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