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2007年秋ドラマ

さて、もう新ドラマがはじまってるというのに、また話題がちょっと時期はずれになってしまいましたが~、去年最後のシーズンのドラマのことについて、です→


〈2007秋ドラマ〉
①モップガール
②医龍Team Medical Dragon2
③家に五女あり
④熱血ニセ家族
⑤3年B組金八先生(第8シーズン)
⑥暴れん坊ママ
⑦愛のうた
⑧働きマン
⑨SP
⑩お・ばんざい!



10ー12月期のドラマは、久しぶりに超・超・超低調でした。『ドリーム☆アゲイン』、『ガリレオ』、『有閑倶楽部』、『歌姫』、『ジョシデカ!』、『ハリ系』など‥。自分では我慢づよいほうだと思っているのですが、あまりの冴えなさに、いくつものドラマを途中の数話で離脱しました。

仕方ないから昼ドラ群(『お・ばんざい!』『家に五女あり』『愛のうた』『熱血ニセ家族』)で補強。とりあえず放棄せずにみたのはこの10本でした。ボーダーラインは④あたりでしょうか。

この超超低調の期間中。本放送時、現実に起きた事件とタイミングよくリンクし過ぎて不幸にも放映が中止となってしまった、『セクシーボイスアンドロボ』の第7話「ハンバーグさん」の回を、レンタルしてきて観てみましたが‥‥この1話だけで、今期の全ドラマを凌駕するんじゃないかと思わせる素晴らしさでした。

もう一つ。冴えない“妄想族”サラリーマンたちが性的に右往左往するという、テレ東お得意の軽エッチ・コメディ・ドラマ『2ndハウス』(長野博&磯山さやか主演)は、本放送時、あまりに下らなくバカバカしいので中途離脱してしまいましたが、先ごろ再放送されて、これを今期(10ー12月期)ドラマの放映されるなかでみていると、何だか立派に面白く感じられ、無事最後まで観ることができました。それだけ、今期ドラマがどうにもこうにもというものだった。と感じています。

今期では①『モップガール』が、唯一無二、ダントツ、圧倒的な面白さ。これだけが、『セクシーボイスアンドロボ』にも比肩する素晴らしいドラマだったと思います。どこがどう凄いのか、何だか言いづらい種類の魅力なのも、愛着かわく原因。一部では北川景子の演技が難点なんて声もありましたが、まさか!何より北川景子が素晴らしかった。余裕があれば別項で。『トゥルー・コーリング』との比較とか脚本がどうとかいうことは、このドラマの本質的な魅力とはまったく無縁の言説だとおもう。

ケレン満載、②『医龍2』はサスガの面白さだったのですが、存在してもしなくても、どっちでも良かった。そういう弱さはあると感じる。新キャラ、某さんのおかげで、大根度はアップ。あと、中村靖日はどうも好きになれず‥こういうのを“映画的ないい顔”とかいうのは違うだろうとおもう。彼はダメで、山本浩司がイイと感じるのは、どんな違いなんだろう?

『ライアーゲーム』、『ライフ』ときて、さてフジ土深夜枠が次に何をやらかすかと期待していたら、その新作⑨『SP』のカビ臭さに唖然。せっかくの冒険枠で、岡田准一×本広克行×金城一紀とは、いかにもな層へ向けてのイージーな仕上がり。失敗し破綻することを畏れないような冒険心が足りないんじゃないでしょうか。“やや”脱力系なところがトレンドか。設定、演出、脚本、音楽、ギャグ、アクション‥‥どれをとってもドンヨリと鈍く冴えない寒々しさ。ものすごい低いハードルを、スレスレでクリア出来なかった感じ。岡田くんカッコイイ、以外の理由で、ホメてるひとがもし存在するのなら、真面目にその良さをきいてみたいと思います。『3年B組金八先生』、起承転結なき作劇に驚愕。逆に、起承転結のキレイな回は物足りないかんじ。レプロの最終兵器・菅澤美月は意外にも不発。

ここ数年、テレビドラマに顕著な時代のしるしとして顕れていると思われるのが、〈疑似家族〉の問題です。その問題の重要さについてはおいおい別の機会に考えたいと思いますが、とりあえずここではその状況をざっと概観しておきたいと思います。

近年のドラマ、例えば『役者魂!』では、藤田まこと・松たか子・川島海荷ら、直前まで見ず知らずだった人々が集い、肩を寄せ合い家族として束の間暮らしはじめる。『ギャルサー』での少女たちは、背景に家庭の存在をほとんど感じさせず、〈エンゼルハート〉というギャルサークルに集い、そこで、家庭で一歩一歩学ぶように、嘘をついてはいけません、借りたものはキチンと返しましょう、1日1日を大切に生きましょう、ひとに死ねとかキモイとか言っちゃダメだよといったことを日々学んでゆきます。先ごろの『セクシーボイスアンドロボ』でも、ニコの家族は実際の家族ながら、その繋がりの不自然さ、不確かさが描き出され、ロボたちとの、恋人とも友達とも仕事仲間言い難い、奇妙な疑似家族的“チーム”の〈繋がり〉が描かれていました。

『家に五女あり』での前田吟は、定年退職して初めて、子供である姉妹たちに正面から向き合い、彼女たちについてなにも知らないし繋がり方も分からないという事態に戸惑うことになる。血縁家族であるという素朴な過信は、それだけでは“絆”となり得ないのだ。映画『紀子の食卓』ばりに開巻早々からレンタル家族ネタが炸裂する『熱血ニセ家族』のばあい、天涯孤独(ぎみ)の主人公たちは、あるふとした奇縁から、露骨に血縁とは無縁の〈疑似家族〉を形成することになります。
昼ドラそのもの(ただし、出来の悪い)の空気感を醸し出していた『暴れん坊ママ』でも、新婚の上戸彩は、忽然と現れた自分の子供ではない少年(夫・大泉洋の、前妻との間にいた子)を、何とか〈真の家族〉として認識してゆこうとして、奮闘する、そんな姿が描かれていましたし、『お・ばんざい!』での斉藤由貴や『愛のうた』の雛形あきこも、自分のお腹を痛めた実子ではない“連れ子”たちを〈家族〉そのものとして包み込んでゆく。『オトコの子育て』『おいしいごはん 鎌倉・春日井米店』においては、“一度崩壊した家族を強引に再接合する”という物語類型が採用されていました。

一年前のドラマになりますが、『演歌の女王』ではもう少し複雑で、ここで“家族”を形成するのは、連れ子や恋人や趣味を同じくする輩ですらない。しがない演歌歌手である主人公・天海祐希は、良く分からない微妙な関係(腐れ縁?)の男(原田泰造)の隠し子や、原田が援交(?)未遂して(?)遭遇したイジメられっこ(成海璃子)などを何故かドンドン引き取る羽目になり、生活力も統率力もないのに無意識に〈疑似家族〉のフィールドをどんどん膨張させてゆく。そのようにして、ギクシャクと不自然に生成されていく〈家族〉というシステムが、寒々しさと温かさの混在した妙な感触をもって描出されていました。

そういったドラマ群を前にすると、エディプス的家族像を〈良きもの〉として肯定しようとする力のつよい『3年B組金八先生』は、かなり古ぼけて視聴者に印象されます。毎度盛り込まれる時事的社会問題も、現在的な装いをドラマに与えるというよりはかえって骨格の古さを際だたせる。その旧態ぶりが、必ずしも悪いこととは思いませんが‥。
(また、必ずしも〈疑似家族〉を題材としない作品群も、〈チーム〉という曖昧な“繋がり”を、主題系のひとつとして有する。『有閑倶楽部』『働きマン』『医龍2』などにおける束の間の共同体、『ガリレオ』『ジョシデカ!』の異質なコンビ‥)

要するに、血縁からいったん切り離したところで〈絆〉や〈家族〉が再考されている。そのようなムーブメントが現在テレビドラマ周辺で隆盛だと(ドラマではないけど、『家族解散』の卑俗な焼き直しみたいな『幸福な食卓』もありましたし、「もう父親のポジションはオリて好きなことする!」という発端をもつ物語群は多々アリ)。
「あたりまえを疑うこと」が表現の原則なのだから、ドラマ作品が懐疑的視点から“家族”や“共同体”の解体(や再生)を描くのは、時代に関わりなく当たり前といえば当たり前で、山田太一の太古から変わらないといえばそれまでですが、これまでとはまた異なる〈みなしご感〉が、現在的ドラマには漂っているように思います。
〈家族という制度への懐疑〉というよりはそれを自明のものとしたところから出発した〈疑似家族〉表現。その端的にわかりやすい代表例として、映画『紀子の食卓』終盤の、“じっさいの”〈血縁家族〉が〈レンタル家族〉として〈疑似家族〉を演じたとき、初めて平和な一家団欒の時が訪れる、という、幾重にも倒錯した描写などがあり、ここには、この時代固有の、家族についてのある実感が刻印されています。
それらが何を意味して、何を指し示しているのか、色々と考えられそうで興味深い状況だなあと。

そうして、それら幾多のドラマ群のうち、一般的には失敗作に分類されている感のある『役者魂!』、『ギャルサー』、『演歌の女王』あたりが、〈疑似家族〉の問題について、ある種豊穣かつ尖鋭な表現を有している作品だとおもいます。(この項つづく予定)

なんかまた堅苦しいかんじになった‥。もう少し腰砕けな感じで話を終わりたいと思うので、もう少しだけ。
『お・ばんざい!』
主人公の斉藤由貴は、新日ファンというか猪木ファンという設定らしいのですが、言うのは〈1、2、3、ダー〉と〈元気があれば何でもできる〉とか薄過ぎるのばっかり。それのどこが猪木信者やねん!

『暴れん坊ママ』
普段は、いちおう気をつかって、嫌いなタレントや俳優さんのことを〈嫌い〉と言わずに〈苦手〉と濁して記述しているのですが、大泉洋については濁したくないくらいハッキリと大嫌い。どこが嫌いかも考えたくないほど嫌いなので、この『暴れん坊ママ』も直前までいっそ見るのをやめようと思っていました。おまけにヤツの前妻との息子ユウキ(澁谷武尊)、この子の演技がまた実に苦手(濁した)なタイプの演技で‥。それでも最後までみつづけたことを考えると(東幹久が相変わらず最高だったことはあるにしても)、自分は上戸彩がそうとう好きなんだろうなと、そんなに考えていなかった事実を改めて認識することになりました。

theme : テレビドラマ
genre : テレビ・ラジオ

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