『恋文日和』
(2004年、日本、111分)
悗△燭靴鬚靴蕕覆ぅミへ』
監督:大森美香
出演:村川絵梨、弓削智久
◆慇磴忘蕕花』
監督:須賀大観
出演:小松彩香、田中圭
『イカルスの恋人たち』
監督:永田琴恵
出演:玉山鉄二、塚本高史、當山奈央
ぁ慂悗擦麁和』
監督:高城麻畝子
出演:中越典子、大倉孝二『ドリフト』、
『僕は妹に恋をする』、そして
『マスター・オブ・サンダー 決戦!!封魔龍虎伝』ととりあげてきた
小松彩夏出演作、紹介の最期は『恋文日和』。異端の少女漫画家・
ジョージ朝倉の連作短編シリーズ『恋文日和』からセレクトされた4つの短編によるオムニバス・ムービーです。“恋文”をテーマにしたラブストーリー、ということが共通項で、各編に直接の関係はない。
映画全体としての形は、´↓の各短編をぁ慂悗擦麁和』でサンドイッチにする構成で、つまりぃ船僉璽箱、ぃ促僉璽箱□ぃ奪僉璽箱→そしてい裡張僉璽箸能わる、という構成。問題の演出陣は、キャリアがあるのは主にドラマの脚本家(『ランチの女王』『きみはペット』『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』など)として知られる大森美香と『ブリスター!』の須賀大観くらいで、あとの監督は新人という恐ろしい布陣。相当な覚悟を持って観賞にあたりましたが‥。
意外や、
悗△燭靴鬚靴蕕覆ぅミへ』、ぁ慂悗擦麁和』が面白かった。ただし、ぜんぜん、映画ではない。ここにある面白さは少女マンガの面白さであって、ジョージ朝倉の原作というか作風がともするとサブカル方面に評価されてしまいかねない(少女マンガとしては)不純さを含有しているのに比べて、俳優の肉体というフィルターでエッセンスが濾過された映画版のこの2作品は、より純度の高い少女マンガっぷりで好感をもちました。少女なり女の子なりの、現実感覚と遊離しがちな妄想の空転感が描かれ、ふわふわとした恋の高揚をほどよく定着させていて、映像作品であるまえに少女マンガである、という楽しさがある。
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大森美香のいつもながらの特徴といえば、テキトー、ということに尽きるという印象なのですが、その考えなしのテキトーさによって、結果、女の子の考えなさとムダに考えすぎるところを、巧く掬いとるように表現がなされているとおもう。い痢⇔する
中越典子の空回りぶりの可愛さと楽しさは、映画全体のトーンを明るいものとして救っていますし、ずっとヘラヘラしたトーンできて、このオムニバス映画全体の末尾ともなるラストがぐっと優しく真面目なのも後味がいいですね。
全般、クオリティもタッチもテレビドラマ程度の表現なんですが、しかし、それである程度の面白さがあるなら、映画かどうかはそれほどの問題でもなく思えるし、そこまで期待するほどの企画でもないとも言えます。じっさい、もっとも映画的技巧が凝らされているといえなくもない
『イカルスの恋人たち』が、最もつまらなくてみるに耐えない(錯綜した語り口、死んだ男のビデオレターと合唱してブラウン管にキス、隅々まで寒い)という事態からは、映画的であるか映画的でないかは何のための評価基準かと空しくなります。
残るは
小松彩夏出演の
◆慇磴忘蕕花』。常に揺れるカメラ、固定ショットでもなんかフラフラしてるカメラにイラっとこなくもない。他のエピソードが女目線のロマンティックなら、この△話北楡のある種の魅力を宿す女子が描かれる。ナゾな儚い風情の少女、は短編少女マンガの伝統的キャラクターとも言えますが、映像作品になると途端に男性的願望にみえてしまう不思議。
ピンク色のマフラーが高い枝に引っかかって、校舎の一段低い屋根から手を伸ばして取ろうとしている小松彩夏の姿を、
田中圭が見つける。彼が屋根にのぼるともうそこにはいなくて、彼女はもう一段高い校舎のベランダで淡々とマフラーを首に巻いていた。とらえどころのない無重力的な未来感を露骨に描出。涼しく、寂しげで澄んだ瞳で見据えて振り返る小松彩夏の肖像には、意外と良くとおる声と相まって、儚さと、それだけでない眩しさがあります。終盤、ベタな不幸さに儚さだけに性質が集約されていって、結果魅力爆発には至らないのですが、小松彩夏の存在感と魅力の基本線は定着しえていると思います。
theme : 日本映画
genre : 映画