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2008年日本映画ベストテン

〈2008年日本映画ベストテン〉

①『デコトラ☆ギャル奈美』( 城定秀夫監督)

②『岡山の娘』( 福間健二監督)

③『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』 (若松孝二監督)

④『くりいむレモン 旅のおわり』 (前田弘二監督)

⑤『接吻』 (万田邦敏監督)

⑥『ニュータイプ ただ、愛のために』 (廣木隆一監督)

⑦『憐ーRENー』 (堀禎一 監督)

⑧『片腕マシンガール』( 井口昇監督)

⑨『さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン』 (金田治監督)

⑩『Girl's Box ラバーズ☆ハイ』(佐藤太 監督)



さて、諸事情で相当遅れに遅れてしまいましたが、毎年極私的に選んでいる日本映画ベストテンです。
これまでブログにおいては、後だしジャンケンにならないように出来る限り早めにアップしてきましたが、今年はどうしてもままなりませんでした。とりあえず『キネマ旬報』と『映画芸術』の決算号発売の前に、順位だけ挙げておきます。選出理由についてはおいおい更新してゆく予定です。

(→選出理由①につづく)

関連記事:2006年日本映画ベストテン
       2007年日本映画ベストテン
       『岡山の娘』へ
       『岡山の娘』その1
       『接吻』
       『Girl's Box ラバーズ☆ハイ』その1その2
       『トウキョウソナタ』その1その2
       『くりいむレモン 旅のおわり』その1その2
       『ニュータイプ ただ、愛のために』
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theme : 日本映画
genre : 映画

2008年秋ドラマ

メンドル7
『メン☆ドル イケメン・アイドル』

さて、2008年秋期(9月~12月)の連ドラもとっくに終わってますが、全部見終えたのはつい一昨日。
『ラブレター』、『赤い糸』はまだ終わっていないから2009年の冬期(1月~3月)扱いで。映画版の『赤い糸』は、キネ旬の老いぼれ選者たちによる星取り表(『週刊文春』のと違って、まったく参考にならない)ではオール星1つという最低記録樹立の快挙を達成、まだ未見ですがますます期待がつのります(『sabra』での、御大・中森明夫の連載では(南沢奈央を)絶賛)。バイトにいる『赤い糸』愛読者の子は、観ようと思ってたけど南沢奈央がカワイクナイからやっぱり観ないって言ってましたが‥。


〈2008年秋ドラマ〉

①『風のガーデン』
②『夢をかなえるゾウ』
③『メン☆ドル イケメン・アイドル』

④『イノセント・ラヴ』
⑤『トンスラ』
⑥『ギラギラ』
⑦『不思議少女加藤うらら』
⑧『ブラッディ・マンデイ』
⑨『OLにっぽん』
⑩『Room Of King』
⑪『流星の絆』
⑫『SCANDAL』
⑬『温泉へGO!!』
⑭『七瀬ふたたび』

⑮『チーム・バチスタの栄光』
⑯『パンダが町にやってくる』
⑰『オー!マイ・ガール!!』
⑱『セレブと貧乏太郎』



個人的な好き嫌いをこえて、人生の元手がかかっていると感じさせる『風のガーデン』は、“創作花ことば”というネタひとつだけでも、他すべてのドラマ群を凌駕するとおもいます。1クールの大部分を費やして、再会・和解までの「待機」の時間と感情が静かにじっくりと描かれますが、『優しい時間』同様に、ついに訪れる肝心の再会・和解場面にカタルシスがちっとも無いのが興味深い。

サブカルドラマでいうと、『不思議少女加藤うらら』みたいなものはコンテンツとして今後比較的有望なんじゃないかとおもい、それに対して『トンスラ』みたいなもの(小劇場演劇系)はもう既に古めかしいしじっさい幾分退屈に感じながらも、愛着は『トンスラ』のほうにあります。もういくらなんでも吉高由里子も磨耗するな~と食傷気味に思ってたけど、なんだかんだとまだまだ未知の瞬発力をみせていて目が離せません。
当初の勢いはどこへやら、このところ低迷ぎみのフジ深夜枠はまたしてもゼロ年代的ドラマで、『Room Of King』は「根拠なき物語」を自由闊達に語りはじめながら、後半、物語の進行が重く縛りとなって登場人物たちを操り人形のデクノボー化して激しく失速。ランダムな登場人物のエピソードが大した理由もなく伸び縮みして語りが軟体化、ポストモダンな息吹きを感じさせていたのに、口実でしかない、根拠のないはずの物語にいつのまにかとらわれてしまい、野心作にもなり損ねてしまいましたが、水嶋ヒロをはじめ、幾人かの魅力を上手く掬いとることに成功しているとおもいます。

いくつかの、明らかに酷い作品以外はどれも一長一短あって横一線、どれがいいとか悪いとかはほとんど好みの問題になってしまいそうな今期のドラマ、水準作のラインを引くのが難しいかんじ。想定される視聴者層の欲望と微妙にすれ違ってしまっているようにみえるし、『四つの嘘』が失敗した諸々の罠を慎重に避けて通っているのにちっともSATCにもデスパレートにもなってくれない『SCANDAL』だって、見どころはなんだかんだと色々あった。比較的に理知的なかんじの女優さんの揃うなか、素で頭悪そうな長谷川の京子さんの言うバラヒメノモリィ~~という無神経な響きに毎度毎度イラっとしつつも、いつの間にやらそのイラっとくる機会を心待ちにしていたり。

全体の傾向としては、明らかに“家族”を“疑した”というテイの〈疑似家族〉モノの隆盛以降(『ラスト・フレンズ』『ROOKIES』以降というか)、集まったのは偶然でしかないし、主義も趣味も異なる、家族を疑しもしない「ゆるい」共同体が描かれだしているように見えます。制度としての「家族」を疑うときは既に過ぎて、希薄化した、人と人とを繋ぐ“関係”の接続要素の微分化された検討に移行してきた気配があり、単純に友情や愛情などと呼びづらいが確かにある「繋がり」の素敵さを描くことが、これからの主題になっていくかもしれません。(〈疑似家族〉→〈仲のいいチーム感〉→〈必ずしも仲のよくないチーム感〉へ。今期に限っていえば、ストレートに〈疑似家族〉を扱ったドラマほど出来が悪かったと思います。)

パッとしない印象を与えたかもしれない『イノセント・ラヴ』は、ネタや設定が視聴者の現実と遊離し過ぎていて共感作用が作動しづらいという弱点が『ラスト・フレンズ』に及ばない要因でしょうか。しかし内田有紀が復活してからは“想いの噛み合わない不完全な愛情”の邪悪なループが完成、人と人との繋がり/関係の微妙さ、切なさが躍動感を増して迫ってきた。状況はネタ的だが感情にはリアルが滲んだ。個人的には、登場人物が家や部屋に(扉を幾つか開閉して)入ってきてもごく間近にくるまで気付かないという、“気配”というモノが存在しないヘンな世界観が一番の見どころでした。

アイドル男/女優としては比較的達者なメンバーが3兄妹として揃った『流星の絆』ですが、ごくふつうにみて兄弟感がぜんぜん無いし、たとえば兄が妹に秘めた想いを抱いている、ようにはぜんぜん見えない。『イノセント・ラヴ』の福士誠治はそう見えるのに‥というのは演技の優劣の問題ではないように思えます。『流星~』は不思議なドラマで、各々の演技は、それぞれ新劇的に普通にある程度のリアリティがある演技/感情にみえるのに、それが複数組み合わさった時にまったく感情の説得力が無くなる(「血の繋がらない妹に仄かな想いを寄せる兄、を演じる錦戸亮」や「兄たちを信頼しっきている妹、を演じる戸田恵梨香」らが各個別々に浮遊しているだけにみえる)。「設定」「関係」「実在」の接続性が微弱なシャッフル感が、最後まで弱まることなく残った。ということは、ここにある不思議な感触は、「ケータイ小説」的な〈交換可能性〉でしょうか?

さて、たぶんおおかたの嘲笑と軽視を集めているに違いない②『夢をかなえるゾウ』と③『メン☆ドル イケメン・アイドル』ですが、これらを推すのはいかにもなサブカル臭がサッパリ無いからというのも美点として大きいんですが、じっさいに毎回毎回スミからスミまで面白かった。
洗練度ゼロの演出、ヌルいギャグ、いわゆるリアリティに則さない演技設計、他愛なさすぎる物語など、簡単に叩かれそうな要素が満載ですが、そんな価値判断に何の価値があるのかともおもう(自分はイケてると酔うセンス競争=自己実現ゲームのためのスタイリッシュな演出にハイブロウなギャグ、紋切り型の自然体演技、教訓にもならない大事件‥)。「意匠」が作り手や受け手の選民意識や自己実現のための見せカードとして浪費される“貧しさ”とは無縁に、娯楽として消費されたらそれでいいというふうな慎ましさに好感が。ようするに承認乞食じゃないところがいいと。

小栗旬主演の2時間SP版は相当つまらなく感じたのに、水川あさみの連ドラ版は面白いと思うのは、水川あさみの壮絶に振り切った演技の可笑しさだけではないでしょう。小栗版の啓発が社会的成功というごく中庸なのに対して、水川版の悩みや成長が超低レベルなのも大いに関係がありそうな気がします。
ヌルいギャグ、図式的なキャラ配置にバカバカしいほど幼稚な成長の階段を主人公が滑稽にのぼる右往左往ぶりのオカシサ‥何かを連想させるな~とずっと引っかかっていましたが、童貞を捨てたがったり社会に出るのを怖がったりイケてるグループに入りたがったり卒業パーティーでチヤホヤされたがったりするあの、アメリカ学園映画の感じにどこか似てるのかもとおもった。通過儀礼(イニシエーション)モノとも括れるこれらの映画のように、連ドラ版『夢をかなえるゾウ』もごく低いところから一歩一歩生き方を学んでくさまが徹底したコメディ・タッチで娯楽的に描かれるビルドゥングス・ロマンとして、自意識過剰なモテない若者に意外とタメになるんじゃないでしょうか。あすか(水川あさみ)の同僚たちの微妙なキャラの立たなさかげんや何か遠い距離感の妙さも味わい深い。

ライト層はもとより、AKB48ヲタからさえも小馬鹿にされてるんじゃないかとも思える『メン☆ドル イケメン・アイドル』ですが、こちらも表面的な印象は冴えなくても青春のツボはちゃんと突いた爽やかな小品だと思います。腐男塾のパクリとか言って思考停止していたらもったいないし、そもそも男装の女性アイドルなんて定型的なネタで、アイデアや元ネタがどうこう言うものでもない。非・サブカル的な語り口の泥臭さは、“青春”の愚直さと親和性があるとおもう。スタイリッシュな描写や新劇的な演技の有無は、どんな映像作品にも適合する絶対的な価値基準でないでしょう。
『メン☆ドル』のヌルさ、ドタドタしたテンポは、なんだかわからないままに必死に這いつくばって夢に向かって生きることの青臭い泥臭さ、みっともなくも愚かしいことの真っ直ぐな清々しさ、としてもあって、このドラマでは、それがある種のスタンダードともいえる、「走ること=青春」として表現されています。

アイドル志望の女の子3人が、ある偶然のきっかけから男装して男子アイドルグループ「ペルソナ」としてデビューし、トップをめざす。そんな、芸能界を舞台とした、いちおう華々しい物語をもちながら、なぜか『メン☆ドル』の主人公たちは、自動車等の乗物にいっさい乗らず、事務所や営業先やTV局や隠れ家や公園を走って走って行ったりきたりする。その「走る」という行為が、無償のものとしてあらわれてくる。
アンタッチャブルなデータをアサヒ/リク/小嶋陽菜とナミ/カイ/高橋みなみが無自覚に手にしてしまったことから、白竜演じる追手の黒にゃんに何度も何度も追いかけられて意味も分からず走って走って逃げ回るのはもちろん、このドラマでは、必ずしも結果の伴わない「無償の走り」が繰り返されます。

大物ゲイ能人・ルビー・ゲイツ/ダイアモンド・ユカイの餌食になりそうになっているヒナタ/クウ/峯岸みなみを救うために、走って走って駆けつけるリクとカイだが(5話)、もともとユカイはそんな気分じゃなかったし、そもそもこのピンチはカモノハシ芸能社社長・冴子/広田レオナがユカイに仕掛けたトラップであって、クウのことは寸前で助けるつもりだった。リクとカイの必死の走りは、どちらにしろ事態に何の影響も及ぼさないものだったことになります。
あるいはまた、憧れの〈ミュージック・10〉の出演を前にして、失われてしまったペルソナの衣装を取り戻すため、奪った犯人と思われるスタイリスト(まえけん)を追って追って追って街中を走りつづけるペルソナの3人の姿が、異様なほどの執拗さで延々と描写されますが(6話)、結局まえけんは犯人ではなくてクリーニング屋が洗濯していただけでスタート時にいた事務所に返却されたわけだし、そこから〈ミュージック・10〉のリハーサル(1秒でも遅れると永久追放)に向けて再ダッシュ、走って走ってTV局に駆けつけるも、寸前のところで間に合わない。この6話全編に及ぶ「走り」は、結果として何の成果もうまないのだった。
10話での、たったひとりのファン(ハッタイ/満島ひかり)との約束を果たすために、芸能界復帰のラストチャンスのTV出演をドタキャンしてまで商店街のクリスマスイベントに3人は走るが、例によって開始時間には間に合わないわけだし、スキャンダルによってドン底のペルソナがインディーズ再デビューをもちかけられ(8話)、3人は費用の50万をつくるためにバイトで(もちろん)走り回り、果ては水着コンテストにエントリーし水着姿で障害物競走のトラック(?)を一心不乱に駆け抜けるが、やっとのことで作った50万は案の定、まんまと詐欺師にもちにげされてしまう。

これらの「走り」は、めざされた成果を生まない、物語に進展をもたらす説話的機能から断絶した無為で無償のものとしてあります。そのようにして、そこから浮かび上がってくるものこそ、「青春」的な、無為で純粋な「気持ち」であって、あのひとの笑顔が見たい、この時を輝いていたい、こいつらと一緒にいたい、といった、損得勘定抜きの、ただそれだけのものとしての、そのものとしての「気持ち」が、清々しく、キラキラと輝く。男装アイドルであることも、トップスターであることも、このようにしてこの仲間と一緒にいることも、いつかは終わりが来るものとしてあって、それだけに、うまく立ち回りトクするためではなく、この束の間の輝きの時間をほんとうの気持ちで生きようとする。それが「青春」であって、「走ること」だという表現として『メン☆ドル イケメン・アイドル』というドラマはあった、とおもう。
(それだけに、大詰めの11話でワゴン車に乗るシーン(主人公らの、唯一の乗物場面)があらわれたのには大変ガッカリしましたが‥、これは、身の安全のために、ペルソナであることからも芸能界からも完全に身を引いて諦めて、ハリウッドに逃亡するという、虚より実をとる、反・『メン☆ドル』的/反・青春的な身振りであったから、でしょうか。そして、そのあとのクライマックスでは、「実より虚をとり」、生命の危険をかえりみずに、3人はペルソナ最期のステージに立つことになります。)

theme : テレビドラマ
genre : テレビ・ラジオ

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ししらいぞう

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