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高本彩ドラマデビュー

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高本彩


昨日2月28日放映の『だいすき!!』第7話に、ダンス&ボーカルグループ・DRMの高本彩が登場しました。

登場シーンは以下のよう。
障害者である自分のせいで、弟・蓮(平岡祐太)の幸せを阻害していると感じているゆず(香里奈)。娘のひまわり(三代目、佐々木麻緒)が小学校にあがり幾分余裕が出たゆずは、自分が立派に仕事をして自立する姿をみせることで、蓮への負担をなくしてやりたいと強くおもう。
ゆずはケーキが好き。クッキーなど甘いお菓子を作ることもできる。香里奈演じるゆずは、お気に入りのケーキ屋さんに通って外ガラスに張りつき、店奥のケーキ職人の作業=仕事を、興味津々凝視する。
そこへ。

あ、バイト募集だってーと言いながらその背後をブレザーにスポーツバッグの女子高生2人組が横切り、募集の貼り紙前に張りつく。そのうちの1人が高本彩だった。
「時給900円かあ‥」と高本彩初台詞。澄んだ声の友人役とは対照的な濁った声音で区別がつく。

その2人のやりとりに、貼り紙/募集/仕事/ケーキ屋と頭のなかで事物が連結したゆずは、う~んマアマアかな~等とブツブツ言っている2人を押しのけて貼り紙前に張りつく。
ムッとしたJK高本、「ちょっと邪魔なんだけど!」と香里奈の肩を掴み、不機嫌そうに絡みつく(若干の関西訛りで)。
とりあえず話きいてみようよというクリアな友人の声に、ムッとしたまま振り返ってガラス戸押し開けて店内へ入ってゆくJK高本。「スイマセン~」と2人して店員に声をかけ(第3のハッキリした台詞)、バイト募集について店員と話始める女子高生たち‥という一連のシークエンスで高本彩の出番は終了。


高本彩は2人組の正邪の邪のほう、というコントラストを担い、知っている人しか目にはとまらないだろうという無難な印象。しかし手始めの経験としては、上々のスタートだったんじゃないかと思います。

個人的に、メンバー7人のうち7番目に好きなメンバーである高本彩には、ピンでは殆ど興味がないのですが、応援していることに変わりはありません。ドラマ初出演がメジャー局のゴールデンとは、女優デビューとして幸先がいいと言えなくもないでしょう。これまでドラマ出演はメンバーではエース・長谷部優の独占市場でしたが、ここへきてミス・アグレッシブ、高本彩が女優業(?)にも貪欲な気配が。
昨年GWの舞台『スーパーバトルライブ 美味學院 番外編~デリシャス5 史上最強の敵~』@青山劇場でもメンバー中最もオイシイ役に配されたし(長谷部優は同時期には舞台版『ハイスクール・ミュージカル』に出演しデリシャスには不参加)、未確認ですが来期NHK朝ドラ『瞳』(主演榮倉奈々)のオーディションに挑んで落ちたという噂もあります(ダンスが題材のこの朝ドラには、宇野実彩子や満島ひかりといった経歴のカブるような面々がキャスティングされていることからも、本人ブログの曖昧な記述からも、信憑性は高いと思われます)。エース・長谷部優のドラマ出演は、数あるといってもテレビ熊本に日本海テレビ、BSーiやテレ東、といったマイナー局のもの。それと比較して端役とはいえ天下のTBSドラマ出演は、グループ内力学の変動を思わせます。今回の『だいすき!!』出演は、エイベックスが挿入歌(弥生『途切れない愛のメッセージ』)を持っているラインからでしょうか。

さて、ひとりの女優さんとしての実質は、ほんの僅かの出番をみた感じからすると、客観的にみて、ヘタでもなく上手くもなく、存在感に引っかかりがあるというほどの存在感はなく、ツルリと流れる印象で、演出家が使ってみたいとおもう要素は希薄‥。岸本加世子と福田沙紀以外、これといって秀でた演技者のいないこのドラマ内では、ぜんぜん見劣りしていない、しかしただ、華やフックがない、という現実。

ということで今のところ、高本彩の女優業方向からのみのブレイクは多難と思われ‥、それには、やはりある程度他方面での知名度アップやキャラクターの浸透が必須なんじゃないか。ある程度の浸透がないと、黒くてちっちゃくて喧しい、という特性は、良い方向には活かしづらいきらいがあります。
‥しかし、多芸多才でならす高本彩なら、あるいは‥、と思わせる尽きせぬエネルギーが彼女にはあります。メディア露出がメンバー内でひとり突出している今、DRMの未来は高本彩に託されていると言っても過言ではありません。ガサツさと繊細さという、DRMのチームカラーの体現者として、高本彩には頑張っていってほしいと思っています。

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theme : 女優
genre : アイドル・芸能

2008年冬ドラマ

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『あしたの、喜多善男』


〈2008年冬ドラマ〉


①エジソンの母
②あしたの、喜多善男

③貧乏男子 ボンビーメン
④鹿男あをによし
⑤斉藤さん
⑥だいすき!!
⑦コスプレ幽霊 紅蓮女
⑧栞と紙魚子の怪奇事件簿
⑨未来講師めぐる
⑩交渉人 THE NEGOTIATOR
⑪腐女子デカ
⑫チョコミミ

⑬赤川次郎ミステリー 4姉妹探偵団
⑭ハチミツとクローバー
⑮3年B組金八先生(第8シーズン)
⑯三代目のヨメ

⑰正しい王子のつくり方
⑱佐々木夫妻の仁義なき戦い
⑲一瞬の風になれ
⑳1ポンドの福音
21薔薇のない花屋
22京都へおこしやす
23SP



いつもは全部終わってから話をはじめるんですが、前々項で言ったような理由で、とりあえず話を始めだしたいと思います。上記の順番は、観ているものをイイナと思う順になんとなく並べただけなので、厳密な意味あいは有りません。

全般的に前期に比べて好調(視聴率がじゃなく、中身が)の今期ドラマ、単発を除くと途中リタイアしていないのが23本。これだけあると睡眠時間や映画をみたりする時間がとれないのがつらい。
4夜連続ドラマ『一瞬の風になれ』はまだ今日の段階で2話までしか観てませんが、どんなものかはあらかた分かったつもり。触れる頃には放映終了しているでしょう。

単発では2月4日、フジテレビの深夜にやってた藤田容介『さば』を観逃すという凡ミス。藤田監督ひさびさの新作映画『全然大丈夫』のいいプロモーションになったんでしょうかね‥?『全然大丈夫』は観に行く気満々だったのが、予告編をみたら予想外にショッパくて、すっかり映画館で観る気が失せてしまいました。ダメだったのは予告編だけだったことを祈りますが‥。『グループ魂のでんきまむし』(おばあちゃんの仲間入り、のくだりが好き)を監督したときは藤田秀幸という名前だった筈だけど、いつ改名したんだろう?

今回の連ドラ群のなかで、別格の輝きを放つと判断する『エジソンの母』と『あしたの、喜多善男』。ほんとうに甲乙つけ難いんですが、『喜多善男』への愛着は、もしかしたら「吉高由里子への肩入れ」が大きな割合を占めているんじゃないかという疑いがなくもない。それを差し引いて、とりあえず『エジソンの母』を先頭に置いてみましたが、そのことで『~喜多善男』の素晴らしさが曇るわけじゃないと思う。しかし、もし吉高由里子抜きの『~喜多善男』というバージョンがあったとしたら、何とも味気ないものだったに違いない、とは思います。

(つづく)

(さて明日2月28日は、DRM高本彩がデビュー7年目にして初のドラマ出演を果たした『だいすき!!』第7話が放映。役柄は不明で、ウォーリーを探せ状態だということから‥、小学校にあがったばかりのひまわりの、クラスメートの母親群の1人?にしては若いから琴音のバイト先の1人?)

theme : テレビドラマ
genre : テレビ・ラジオ

ハンナ・モンタナあった

現在勤務しているお店は吉祥寺にあって、今日は30分しかない休憩を利用してロヂャースに無洗米を買いにゆく。ロヂャースは何でも安いのはいいんだけど、とにかくレジが混む。ココでは、レジ前の列の長さに惑わされず、処理速度機能の優秀そうなオバサンを見極めてレジを選ぶのが早期離脱の必勝法ですが、あいにく今日のレジはどちらを選んでもダメというか、2人とも激スローモーで、ここで15分も費やしてしまう。

イライラしたままそばのTSUTAYAへ偵察に。立川のTSUTAYAには無かった海外ドラマ『シークレット・アイドル/ハンナ・モンタナ』が大量入荷しているのをアッサリ発見!!ホッとした~。これで1話から順序よく観れる。某立川の某南店の店員は訊ねたらハンナ・モンタナ?さあ‥?という対応だったのだが‥。

とりあえず確認だけして安心したら、借りもせずに店を出る。まだ観なきゃいけないものあるし‥。休憩ももう終わりだし。

5月に爆音映画祭開催

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あの樋口泰人率いるboidが主催する、吉祥寺バウスシアターにおける不定期イベント「爆音上映」。通常の映画用の音響セッティングではなく、〈音楽ライヴ用の音響セッティングをフルに使い、ボリュームも限界まで上げて、大音響の中で映画を見る・聴く(略)爆音によって視覚までが変容して映画そのものも違って見えるトリップ感と、大音響でなければ聞こえてこない幽かな音を聴く〉というコンセプトで行われているこの上映イベントが始まって、数年が経ちました。

その間、頻繁にというわけにはいきませんが、なるべく足繁くこのイベントに通うのは、「爆音上映」というものがもたらす“体験感”にあるんだと思います。「映画を観る」といえばDVDやらシネコンやらで観ることが主流となっている昨今(自分もどうしてもそうなってしまっています)、小綺麗とは言い難いコヤで、ガンガンビリビリ躰全体に振動をもたらす大音響とともに流れる映像を体中で受け止めていると、いつもは忘れてしまいそうになっている、〈映画〉を〈観る〉ということが(“消費”ではなく)〈体験〉だったということを、自然に体感している。そのような時を過ごすことに、貴重さを感じるからでした。

じっさいに上映されるのは音楽映画の比率が高いのですが、自分としては普通の映画(?)をこの環境で享受したくて、行くのは大体ゴダール関係やアート寄りの映画。爆音上映はいつもレイトショーもしくはオールナイトで開催されていますが、じぶんの生活環境の都合上、オールナイトに行くことは許されず、レイトショーに時折顔を出す程度でした。ほんとうはレイトショーも家庭内ハードルが高く、必見と思いつつも泣く泣く逃した爆音上映がいくつもありました。(爆音ではありませんが、現在29日までレイトショー中の前田弘二監督『くりいむレモン 旅の終わり』(@テアトル新宿)も都合をつけられそうになくて、この映画を“劇場で観た”という栄誉は、どうやら得られそうにありません‥)

そのようにこのイベント、個人的には開催時間が大いにネックだったので、このたびの「爆音映画祭開催決定!!」(@吉祥寺バウスシアター、5月17日~5月23日)というニュース、大変うれしく感じたのでした。

〈今までの爆音上映のレイトショー枠を超えて、朝から夜まで一挙拡大上映です!〉とのことで、まだ上映作品は未定のようですが、どうやら多少は足を運ぶことが出来そうなかんじ。〈また、上映作品のリクエストとボランティアの大募集も始めました〉という話で、ボランティアはチラシ配布やポスター貼りを請け負うかわりに見返りもあるとのこと。上映作品のリクエストについてはサイトや劇場他で受け付けており、22日の時点では以下のような作品が複数票を得ているようす。

『アマデウス』ミロシュ・フォアマン 2票
『イレイザーヘッド』リンチ 2票
『エンド・オブ・センチュリー』ジム・フィールズ 2票
『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』青山真治 2票
『ガンモ』ハーモニー・コリン 2票
『キャンディ・マウンテン』ロバート・フランク 2票
『ゴースト・オブ・マーズ』カーペンター 2票
『書を捨てよ町に出よう』寺山修司 2票
『仁義なき戦い』深作欣二 2票
『ダーティーハリー』ドン・シーゲル 3票
『時計じかけのオレンジ』キューブリック 3票
『爆裂都市 バースト・シティ』石井聰互 2票
『ピンクフロイド/ザ・ウォール』アラン・パーカー 2票
『プライベート・ライアン』スピルバーグ 2票
『ムーランルージュ』バズ・ラーマン 3票
『ライフ・アクアティック』ウェス・アンダーソン 2票
『ラストワルツ』スコセッシ 2票
『ラン・ローラ・ラン』トム・テイクヴァ 2票
『ROCKERS』テオドラス・バファロコス 2票
『ロッキーホラーショー』ジム・シャーマン 2票
『ラルジャン』ブレッソン 2票

‥ということで、もし得票数順に採用していったら意外性がなくてあんまり面白くないセレクトになりそう‥。『エンド・オブ・センチュリー』や『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』、『ムーランルージュ』は既に爆音上映済み(単票の『イヤー・オブ・ザ・ホース』『エスケープ・フロム・LA』『新ドイツ零年』あたりも)、上映にあたっての障害はなさそうだけど新味はないかも。『時計じかけのオレンジ』『爆裂都市』なんて普通すぎるラインナップだったら、むしろ全部行きたくなくなる気がする‥。

全般、アンケートを書いた皆さんは興味深い良い映画を選んでいて、題名を眺めているだけで楽しい。『ラストワルツ』、『ベルリン・アレクサンダー広場』ファスビンダー、『ラルジャン』、『ポーラX』カラックス、『不法労働』スコリモフスキ‥といった映画群を、あの環境で上映&観賞すると想像するとワクワクしてきます。

『ノー・ディレクション・ホーム』に1票はいってる‥スコセッシやジャームッシュ、そこら辺が爆音に強い傾向。『珈琲時光』。前に『憂鬱な楽園』やってて流石だな~とおもった。『フラワー・オブ・シャンハイ』とか『ミレニアム・マンボ』、あのあたりの不気味なのならみんないいですね。カラックスも『汚れた血』は良いに決まってるけど眉をひそめるひとの多い『ポン・ヌフの恋人』『ポーラX』はステキなチョイス、『孤高』、『夜風の匂い』、ガレルも人気、個人的には最初に観た『自由、夜』が思い出深く一番フィットしますがガレルの映画はゴダール並みにどれも爆音がよく似合いそう。カサヴェテスは『フェイシズ』もいいけど、『オープニング・ナイト』の雨の音や客席のざわめきも聴いてみたい。

大々的な(?)映画祭のまえに、3月下旬、中原昌也セレクトの爆音レイトショー&オールナイトが開催(爆音聴力破壊/密室集団決起@吉祥寺バウスシアター)、ラインナップは『ゾンビ』『要塞警察』『レディ・イン・ザ・ウォーター』『デス・プルーフ』+α、という至って真っ当なもの。この映画群はアンケートでも挙がっていたものでしたが、この映画祭直前の企画で爆音上映してまた改めて1ヵ月ちょっとですぐ再上映というのも面白くないから、映画祭ではやらないんでしょうか。

さて、自分の希望する爆音上映作品をいろいろ考えてみると、一番真面目に映画を観ていたころに接したものばっかりが浮かんでくる。そういうものなんでしょうかね。以下が爆音上映でみてみたいもの。

『風の物語』ヨリス・イヴェンス
『ひとりで生きる』カネフスキー
『悪魔のいけにえ2』フーパー
『ラ・ピラート』ドワイヨン
『バックトラック』デニス・ホッパー
『アフター・ダーク』ジェイムズ・フォーリー
『ロシアン・エレジー』ソクーロフ
『リトル・オデッサ』ジェイムズ・グレイ
『犬の年』セミョーン・アラノヴィッチ

『ヴァンダの部屋』とかはいかにもで当たり前すぎるけど、時期的にもちょうどいいかも。再評価真っ最中の鈴木則文、追悼の意味あいでエドワード・ヤン諸作とか。クーリンチェの4時間版は上映するのが難しいらしいけど(※1)『恐怖分子』じゃ当たり前すぎるので『カップルズ』なんかがちょうどいいかも。
ラース・フォン・トリアーでは個人的に『ヨーロッパ』だけが偏愛の対象ですが、おおかたの賛同はなさそう‥。セミョーン・アラノヴィッチはどれも爆音上映にピッタリくると思いますが(なかでも『海に出た夏の旅』が好き)、単に『犬の年』は未見なので、この機会に上映でもしてくれたらな~という感じ。こんなところで言ってないで、行く気なら投票しろってかんじですが、アグレッシブになったりコミットしようとするのが面倒くさい‥。
邦画を考えるのを忘れてましたが、『ア・ホーマンス』(松田優作監督)の楽曲が劇場に鳴り響くのは、是非聴いてみたい気がします。吉田喜重作品の劇伴のケレンは、ふつうに爆音上映にフィットしそうな気もしますが、どうも俗っぽさが足りなくてバウスシアターには似合わない気が。
そう思うと、たびたび上映される80年代以降のゴダール諸作やベルトルッチの映画は、露骨なほどの俗っぽさの塊。人をワクワクさせる、映画のある種の色艶やか魅力は、通俗の精神にこそ宿りますね。

爆音映画祭公式HP


※註1‥‥〈このあいだコミュニティシネマ会議の後にエドワード・ヤンの映画がどこまで日本で上映可能かという話が出ました。いちばん難しいのは『クーリンチェ少年殺人事件』なんですよね。日本にどうやら権利者はいるらしいし、素材もあるらしいんですが、特殊な会社が持っているらしくて。これをどうクリアするかです〉(『映画芸術』421号、「映画観客の意識を求めて」内藤篤(シネマヴェーラ渋谷館主)の発言)


theme : 映画情報
genre : 映画

今後の予定

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さいきんは、連ドラについては、1シーズンがひと通り終わってから何か言いたいことをいっぺんに言う。という感じになっていましたが、今期冬ドラマについては、終わる前から前倒しでチョコチョコ何かしら言っていきたいという気になってます。

チョコチョコとりあえずでも言い始めたいとおもう理由は3つほどあって、ひとつは、今期、自分的には1、2を争う素晴らしさだと確信している『あしたの、喜多善男』が、相当な視聴率低迷にあえいでいるということがあります。
視聴率なんて別にどうでもいいというか、基本的には気にしていないのですが、揺るぎない、厳密な全11話構成となっていると思われる『喜多善男』が、視聴率のために10話とかで打ち切りになったりしたら‥。その後でどうこう持ち上げてもむなしいので、その前に言えることを言っておきたいと思った。そういうことがひとつあります。
ということで、考えがまとまらず、半端な形でも今後はダラダラとコンスタントにアップしていきたいと思います。

もうひとつは、今回は前期みたいにトンデモなくつまらないドラマがほぼ皆無で(挫けたのは『ロス:タイム:ライフ』と『魔法先生ネギま!』だけ。『ネギま!』は、流石に大人のみるもんじゃないですね‥とてもじゃないけど耐えられなかった)、なんだかみる本数が20本以上に膨れ上がってしまい、どこから手をつけたらいいのか分からなくなった。ので、何となくユルく対処してみようと思ったと。しかし、最近、なんでこんなにドラマに追われているのか、よく分からなくなってきましたが‥‥。

もうひとつは、前期ドラマの項で〈疑似家族〉の問題に触れはじめて、何となく面倒くさくて続きを書かないでいたら、『SFマガジン』3月号、例の宇野某の『ゼロ年代の想像力』が〈疑似家族〉の問題について論じていて、なんかシマッタ!と思ってしまったので、そろそろ何か言ってみたいと思ったと、そういうこともありました。

さて、日本のドラマが色々あって、その中で好きや嫌いや良い悪いだのがある一方で、ほんとうのことを言うと、今放送しているなかで一番好みなのは海外ドラマの『シークレット・アイドル/ハンナ・モンタナ』です。
テレビ東京で『きらりん☆レボリューション』と並びでやっている、似たようなといえば似たようなアイドルものなんですが、ディズニー・チャンネルらしいカラフルでファンシーなドラマで、こういう懐かしめの少女マンガのテイストはツボ。
発見したのがもう数話経過した時点だったので、レンタルで出ているはずと早速レンタルショップに行ってきいてみるとそんな作品は置いていないという。あとで調べてみたらまだ発売前だった。

で、先日、『ハンナ・モンタナ』が2月20日にレンタル開始という情報を知り、ようやく時間のとれた21日、TSUTAYA立川南店に行ってみると、ここの店は仕入れていなかった‥。『愛妻日記』シリーズや山本政志『聴かれた女』がアダルトコーナーにあったりするし、ホントーに駄目な店だなここは~と怒りつつ『4400』の続きや『デス・プルーフ』などを借りて帰りました。

帰りぎわに、TSUTAYAのフリーペーパーマガジン『VA』3月号をもらってゆく。お目当ては万田邦敏の『接吻』に出演している仲村トオルのインタビュー。こういうテキストはあとから手に入れるのが困難だから忙しくゲットする必要があります。こういうものは、観る前に情報はシャットアウトするため、読まずにチラシとかとひとまとめにしておくんですが、観たあとに探すとどこに片付けたかいつも大体分からなくなってる‥。

theme : テレビドラマ
genre : テレビ・ラジオ

大文字のDREAM

2月13日の夕方、総武線の上りに乗って中野から秋葉原に向かっていました。

車窓に、東京在住の映画ファンには馴染み深い飯田橋駅周辺の街並みが近づいてきて、やがて過ぎ去ってゆく。今頃、この飯田橋にあるらしいメトロポリタン・エドモンドなるホテルでは、去年の大晦日に実現した日本総合格闘技界「大連立」の「夢のつづき」に関する重大かつ盛大な会見がまもなくおこなわれる筈だと思いながら、車両の振動と友人の話し声にぼんやり対処していました。

2月11日、マスコミ各社に『やれんのか!』実行委員会(旧DSE一派)&FEGからリリースがあり、きたる13日に「大連立」のその後である新イベントについての緊急記者会見を開くという旨の発表があった。そのさい、(末期DSEの会見で時折なされたような)その場に臨みたい一般ファンの参加も可能だという開放型の形式で行うという話。

久しぶりの休みがその13日だし、この日会う約束の友人たちは皆さんプロレスや格闘技もみるような人々であるから、もし行こうかみたいな雰囲気になったらその会見に臨んでみたいもんだという淡い気持ちもあったのでしたが、まあ全くそんなノリにもならなかったので、後ろに遠ざかる飯田橋駅から意識を切り離しました。

別に秋葉原にはたいして愛着も興味もないのだけど、夏と冬の年2回、ボーナス時期に数人集まって中野→秋葉原と巡る会が長年続いています。皆、十年以上も前にマクドナルド中野南口店でアルバイトしていて知り合ったメンバー。冬ツアーは12月に集まるのが通例でしたが今期はスケジュールの都合がつかず、年越して2月にようやく皆で集まれることになった。比較的オタク寄りの友人が集まって、ただ安い店でダベったり買い物したりするだけの地味な集まり。毎回大体自分は中古DVDや各種雑誌のバックナンバーを買うのだけれど、今回はインフルエンザで倒れたり猫の病院があったりして普通に生活する金も足りない状態で、何も買えないからもっぱら喋るのに専念する。Y氏はオーディオやパソコンのパーツや秘宝系のDVD、カータンはゲーム系ムックや古いマンガ、I氏はプラモやフィギュアを物色するのがいつものパターン。アキバに詳しいのはY氏だけなので(他のメンツは詳しくなろうとする気概がナイ)引率が必要なのでした。

朝は6時に起きて、町田でやる早朝会議へ。会議が終わると、他人と電車に乗るのが苦手なのでトイレに行くフリして外へ出てとっとと去り町田駅に向かう。今回も無事に関係者と乗り合わせず、快適に電車に揺られつつ読書。新宿まわりで中野へ向かう。約束の11時ジャストに列車が中野駅のホームにすべりこむ。

会話の内容はゲームとマンガが大部分。友人といっても趣味嗜好が共通しているわけではないので、この話題はコッチと、この話題はアッチとするという錯綜した会話形式になり、スムーズな会話に苦労する(「大きな物語の凋落」の弊害でしょう)。Y氏とカータン君にとっては映画もアニメも70年代80年代でほぼ止まっていて、97年の夏エヴァで現在進行形の映像文化(?)へのコミットは終了しているため、90年代以降のお話はI氏とするのが常だったのですが、数年前にI氏が彼女と同棲をはじめてからはそれも困難になった。11年前はこの4人と他何人か(マックのバイト達)で大挙して春エヴァ&夏エヴァを観にいったのが、きいてみると今回の新ヱヴァ序を観にいったのは自分とI氏だけだった。

最近ニュースになっていた、マックの店長が残業がどうのと言って会社を訴えた話のことを、現役社員のY氏に問いただしてみると、え~あの埼玉のやつ~?埼玉エリアは労働条件ヒドいらしいからね~。と言いつつも、東京エリアの社員の反応は概ね冷ややからしく、「余計なことしやがって!!これで残業の締めつけがキツくなったらどーしてくれるんだ!!」というのがだいたいの総意だとY氏は言う。メディアで浅く目にした報道(陰ながら他の社員も応援してるとかなんとか)とは、なんだかニュアンスが違うな‥。
これで店長=管理職として残業代無しというわけにはいかなくなるとしたら、人件費削減のシワ寄せが社員全般に及ぶのは必定の成りゆき。飲食業の社員はなにしろ拘束時間が長いから、残業代で生活が成り立っているようなところがある。自分も十年近く飲食店の店長をやってきて、上の方針で残業代の締めつけがあった時期はほんとうに生活が苦しくて、毎日深夜の内職で何とか凌いだりしていた。その自分からみると、いくら多忙だ過労だと言っても、60万も70万も貰っていて不満などフザケタ話にしか聞こえなかったのでしたが‥。
Y氏の経済生活をみてると、マックがいかに自分のところの会社より社員に給料払っているか呆然とする。まだまだ店長ですらないY氏が僕の倍以上もらっていて、僕の遥か上の上司である課長や部長よりボーナスも全然良い。
ということで、他の者がプラモや中古DVDの値段にウンウン言っている一方で、富豪のY氏は何に使うのかよく分からんオーディオのパーツ(爪の先くらいの部品?がプレステ3より高い‥)をオーディオ専門店で物色。マルが二つも三つも多いとしか思えない品々の並ぶ店内に、こんな値段の品物、どうせ自分が買うわけがないからと関係なさすぎて興味がわかない他3人は、この日最高の退屈を味わった‥。

アキバであるということで、AKB48の話題も出たが幸い(?)誰も大して興味がないようだった。毎度毎度アキバに来てもメイド喫茶に行ってみようとかいう話にちっともならないのは、萌え的な価値観に汲みしない面々だからか。自分にとってのAKB48とは、“dream(DRM)から離れたドリヲタの一部分が流れた先であり・ドリの活動やファン対応に不満や渇きを覚えた人々が、ドリにない癒しを求めたグループ=dream/DRMに欠けているモノを補完しうる要素をもつユニット”という、dream/DRMの立ち位置を定点観測するための存在でしかなく、dreamの〈絆〉と〈滅びの宿命〉に愛着をもつ身としては、AKBのパーソナリティにはあまり興味がないのだった。

「大連立」関連の速報が出ていないか、格闘技/プロレスのケータイサイトを覗いてみる。しかし大連立関係のニュースはまだアップされてなくて、かわりに3・5『戦極』代々木第一体育館大会の追加カードが3つ発表されていて、五味の相手はドゥエイン・ラドウィックだという。おおかた朋友・須藤元気(UFCでラドウィックに判定負け)の敵討ちというアングルなんでしょうが、そもそもあの試合は須藤元気が負けていたとも思えない内容だったのだから、アングル自体そもそも成立しないんじゃないかという微妙なカード‥。

万世ビルからの連想か、デヴォン青木の話になり、しばらく話をしてみてこの話まえ来たときもしたねと気づく。デヴォン青木は顔のタッチがつのだじろう調で、少々薄気味悪さがあって苦手だ。
交通博物館が見えたら左に曲がったところにあるボビーショップで、遅れてきたI氏がようやく合流。探しても品切れだったというユニコーンのプラモが平積みになっているのをみて、早速テンションがあがっていた。

やがて、ようやく「大連立」の速報がアップされる。300人のファンが参加して行われた記者会見での、『戦極』に参加しなかったFEG系&旧DSE系のメンバープラス、ミルコ・クロコップが参戦、という発表は誰しも予想したとおり(上山、中村大介、柴田、朴光哲、大山、宮田、金泰泳、所、長谷川秀彦、桜井隆多、今成、KID、宇野、船木、田村、秋山、ミノワマン、マッハ、青木、川尻、石田、サク、ミルコが登壇)。主催はFEG、TBSでの放送が決定しており、旧DSE一派は制作を請け負うという形になるという(EPは元DSE広報でもありハッスルではGM等のキャラクターも演じた笹原圭一氏で、谷川氏はK-1に専念するという)。初回の『Dynamite!!』がそうだったようにK-1が主、PRIDEが従という関係じゃないと結局この二大政党は結びつかず、大連立とは名ばかりで、どうせFEGに(弱体化した旧DSE一派は)吸収されるんだろ、というおおかたの予想は、大ざっぱなイメージとしてはそう遠くない(吸収合併という形ではないにせよ)かたちで決着をみた。

かつて〈奪うもの〉という属性をもっていたPRIDEが、ある極点を境に〈奪われるもの〉という属性に反転した。地上波放映が奪われ、スポンサーが離れ、ファイターはFEGやUFCに流出し、経営権はロレンゾ・フェティータの手に渡り、スタッフは事務所を逐われPRIDEという名のイベントは封印された。“PRIDEの魂”を担う人々は、『PRIDE』という名もあの音楽も世界最高峰というテーゼも失ったまま、満身創痍で“PRIDE最終回”=『やれんのか!』開催を為し終えた。そのようにして、2007年は暮れていきました。

2007年という年は自分にとって、素直な熱狂と賞賛を示すことが出来ていた2つのもの、総合格闘技イベント『PRIDE』と、ダンス&ボーカルグループ『dream』が散々蹂躙され略奪され、〈奪われ〉尽くした、そんな一年と記憶した、つらい年だった。
PRIDEと同じくdreamも〈奪われ〉つづけた一年だったことは別項で言いましたが、所属事務所もグループ名も膨大な楽曲群もメディア露出も奪われ、DRM名義に変更後しばらくは最大の武器のひとつであるダンスすら封印された。そして、あきらめない根強いコアファンが12・31『やれんのか!』たまアリ大会に大挙して集結したPRIDEとちがうのは、dream/DRMの場合コアなファンからどんどんコンペティターである他のアイドルやらアーティストやらに〈奪われ〉続けたという事実で、その意味でdream/DRMはより強力な〈奪われる〉属性を有しているということが言えるでしょう(dream(エイベックスが売ろうとしていたグループ)→DRM(エイベックスが見捨てたグループ)→drm(エイベックス&フィットワン非公認の活動)という表記のたゆたいが、滅亡への抵抗の歴史を示す)。

「夢の続き」としての、FEGと旧DSE一派の「大連立」による新イベント発表のニュースを、他の多くの総合格闘技ファンが期待や希望や祝福とともに受けとめるであろうなか、僕は、新イベントの名称が『DREAM』に決定したという事実に、気持ちが暗く沈んでゆくのをおしとどめることが出来ずにいました。

いくら売れない(売れそびれた)グループとはいえ、“dream”という言葉は、“長谷部優や橘佳奈のいるdream”を指す単語だった(それを奪ったエイベックスが“dream”という名詞を今後どう使いたいのか、~next dreamがどうこう言うキャッチコピー(あのアホみたいな『ドリームメーカー』しかり、“dream”はMAX松浦の好きな言葉だ)以外今のところイマイチ不明‥)。だからメンバー達が“DRM”や“drm”という、dreamの残滓のようなユニット名を死守しつつ歴史を刻みつづけるのに対して、残存ファンはそこに確かに“ドリーム”という名と意味の残像を見ているし、だからこそドリファンであるトーイさんという方はブログで〈オイラはね、3人の時も8人の時も7人の時も、/そしてもちろん現在のDRMも大好きです。。。/ですが、小文字のdrmあるんだから(非公式なんだろうけど)/大文字のDREAMで3人復活とか〉と妄想したりもする。dream/DRM/drm/DREAMというタイポグラフィックな戯れは、ドリームの9人とファンに許された夢の在処。“大文字のDREAM”とは、ドリームとファンに残された、ブレイクという希望へのわずかな余白の象徴だったとも言える。

それがこの新イベント名『DREAM』だ。おそらく『DREAM』は,、以後ある程度長い期間、世界に誇りうる日本の優れたソフトとして流通していくでしょう。これから先、大文字DREAMと聞いて真っ先に誰しも(アノ総合格闘技イベントカ)と想起するようになるのでしょう。dream/DRMは“DREAM”という単語の所有権を決定的に失ってしまった、〈奪われるもの〉属性の所有者であったはずの『PRIDE』からさえ(DREAMという言葉を)〈奪われる〉という、〈奪われる〉属性の発揮ぶりに、どこまで虐げられればおわるのだろうと被害妄想的に思わずにいられない。PRIDEだってこうして新生して華々しい船出の日がきた。dream/DRMの男版であるようなEXILEが、去年のめちゃイケによって大ブレイクするのも、何か悲しい目でみている自分がいた。ここでプロモートされているのがEXILEでなく、dream/DRMだったなら、と。

ヨドバシでフィギュアを物色するI氏、ターンエーのソシエだったかキエルだったかのフィギュアに色めきだっている。しかし、同棲中の彼女の性格からいって、そのようなものを部屋に置くことが許される日は来ないだろう‥。近年彼女が出来てその幸せを吹聴したくてしかたないY氏は、唯一彼女のいないカータンをターゲットに定めて、自分の彼女の話を延々カータンに浴びせ続けるのだった。カータン君は薬の副作用で長年インポなのにヒドイ人だ‥。

関連記事:アメリカ
       DRMの2007年

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『映画芸術』422号 2007年日本映画ベストテン&ワーストテン

年に一度の決算号、季刊『映画芸術』422号(2008年冬号)が無事発売されました。注目されるベストテン&ワーストテンは以下の通り。

『映画芸術』誌
(日本映画ベストテン)
①サッド ヴァケイション
②それでもボクはやってない
③天然コケッコー
④魂萌え!
⑤松ヶ根乱射事件
⑥叫
⑦しゃべれども しゃべれども
⑧サイドカーに犬
⑨国道20号線
⑩ジャーマン+雨

(日本映画ワーストテン)
①大日本人
②俺は、君のためにこそ死ににいく
③監督・ばんざい!
④恋空
⑤さくらん
⑥オリヲン座からの招待状
⑦スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ
⑧遠くの空に消えた
⑧どろろ
⑩蒼き狼~地果て海尽きるまで~


今回から映芸名物のベスト&ワースト集計方法が変わった。これまでは、ベストで高得点を重ねようとも、ワーストに挙げられることによって点数を差し引かれるという独自の方式で順位が確定する、ルサンチマンに満ち満ちた映芸らしい集計方法がとられていたのでしたが、〈それを廃止し、それぞれの合計点のみで順位を確定することにいたしました。これは、それぞれの結果を正確に反映させることで、ワーストがベストから点数を差し引くために存在しているのでなく、ベストとワーストのどちらもが等しく意味があるということを強調したいという判断から〉このような方式に変更した、とのこと。
公器より私器、という編集方針というかスタンスを貫いてきた(〈“客観的デナケレバナラヌーーという商業紙神話の渦巻く中で「チンケな客観よりオレの独断!」をキャッチフレーズにしました。また新聞ハ公器デアルーーに対置し、「絶対に私器だ」に私は固執しました”という斎藤龍鳳の言葉を編集者としての頭の片隅に置き〉‥)『映画芸術』の、この今更の“まっとう”な態度は、何かガッカリさせられるものがあります。何をどうとられようと偏屈な性向を崩して欲しくなかった、というのは、自分の父親の世代(荒井晴彦)への、過大な幻想なんでしょうか。
何にしても、これが荒井晴彦による積極的な変更とは思えず、なにか政治的で不透明なものを感じましたが、2007年度に限っていえば仮にワーストによって得票点数をマイナスしたとしてもベスト上位の順位に波乱的な変動はなく、至って平穏なベストテン&ワーストテン。ということは現在、映芸にとって撃つべき敵は映画内には無いということの表れでもありましょう。
表向き活況を呈する日本の映画業界ですが、それ故にかえって絶望的な外的状況が浮き彫りになってきた。短絡していえば結局日本観客の民度の低さという問題に辿り着きますし、ちょっとやそっとでは打開出来そうにない閉塞感がこの問題からは滲む。もはや「映画の問題」は映画の問題ではなくて、社会の問題として対処しなければフォロー出来ない局面に還ってきた。それ故またしても社会学者・宮台真司の登場となり、その注目記事〈討議・2007年の日本映画を総括する 寺脇研×宮台真司×荒井晴彦〉では、座談会を常に負の自分色に染める荒井晴彦らしくなく、大人しく宮台真司の御高説をお伺いするという珍奇な光景が展開されています。

‥とここ数号、どんどん荒井カラーが薄くなることを怪訝なおもいで傍観していたのでしたが、ふと武田俊彦の名前のしたをみるとそこに〈本誌編集長〉の文字が。まさか?と思って慌てて選評欄の荒井晴彦の名前をみるとその下には〈脚本家・本誌発行人〉と書かれていました。僕がボンヤリしているまに、知らないうちに編集長がチェンジしていたのでしょうか?いつから?とバックナンバーを漁る。前号(421号)、420号、419号‥と遡ってゆくが編集長交代の弁等とくに見当たらない。ただし、ここ数号の荒井晴彦の肩書きが単に〈脚本家〉になっている。映芸では〈脚本家・本誌編集長〉との肩書きが通常だったはず‥とみてゆくと、417号(2006年秋号)までは確かに〈脚本家・本誌編集長〉だった。奥付をみるとこの号までは〈編集発行人=荒井晴彦〉とあり、418号からたんに〈発行人=荒井晴彦〉という表記に変わっていた。この1年、ひっそりと編集長権限を武田俊彦に譲り、脚本家としてあるいは『シナリオ』内作協ニュース編集長として、『映画芸術』編集業務からは撤退していたのか。『クワイエットルームへようこそ』が表紙なんてビミョーなセンス(421号)、どうもおかしいと思ったよ‥。
これからは新鋭監督のプッシュと小劇場演劇への目配せという武田編集長のスタンスで、単なる「良心的で良質な映画雑誌」に落ち着いてゆくのでしょうか‥。ウエイン町山が距離をとったあとの『映画秘宝』みたいに、眠たい雑誌に堕ちなければいいけど‥。

さて、『映芸』のベスト&ワーストは、その選評の長文なことが何よりの長所だとおもう。『キネ旬』ほか、他誌の選評はあまりにも短すぎて読む楽しさがまったく得られず、結果、決算号は集計表など単なるデータの載った書物としてすぐ本棚に直行してしまう。で、なかではやはり相変わらず自分には福間健二の一語一句が染み入るように会得されます。作品評価はカブらないのに。ファンだ。ひと単語ひと単語ごとに、手探りで世界に触れることで更新してゆくような認識のしかたに、つよい信頼感がある。12年ぶりの監督作品『岡山の娘』も、たいへん楽しみだ。前作『急にたどりついてしまう』(95)は、95年時のモデルニテとして、相当に的確な表現だった、といまでも揺るぎなく確信しています。2007ー8年という時代に、福間健二が何を感じてどう撮ったのか、すごく気になる。
「文章家として」の高橋洋と谷岡雅樹の選評も、毎年楽しみで、魔物に魅入られた原理主義者のようなひとの文章が、自分はどうも好きらしい(でもやはり映画の好みはまったく合わず)。尚、選評中、最低レベルの文章は新宿かぼす会の雉雅威と判断。

さて、以下はあらかた出揃った主な各種ベストテンを比較対象の参考としてリストアップしておきます→

○〈ヨコハマ映画祭〉
(日本映画ベストテン)
①それでもボクはやってない
②天然コケッコー
③しゃべれども しゃべれども
④腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
⑤河童のクゥと夏休み
⑥魂萌え!
⑦サイドカーに犬
⑧人が人を愛することのどうしようもなさ
⑨自虐の詩
⑩夕凪の街 桜の国

○『スクリーン』誌
(外国映画ベストテン)
①クィーン
②ドリームガールズ
③善き人のためのソナタ
④ボーン・アルティメイタム
⑤今宵、フィッツジェラルド劇場で
⑤長江哀歌
⑦ヘアスプレー
⑧バベル
⑨パンズ・ラビリンス
⑩ディパーテッド

○『映画秘宝』誌
①アポカリプト
②パンズ・ラビリンス
③デス・プルーフinグラインドハウス
④300
⑤ブラックブック
⑥ボーン・アルティメイタム
⑦グラインドハウスUSAバージョン
⑧HOT FUZZ
⑨トランスフォーマー
⑩ロッキー・ザ・ファイナル

○『キネマ旬報』誌
(日本映画ベストテン)
①それでもボクはやってない
②天然コケッコー
③しゃべれども しゃべれども
④サッド ヴァケイション
⑤河童とクゥの夏休み
⑥サイドカーに犬
⑦松ヶ根乱射事件
⑧魂萌え!
⑨夕凪の街 桜の国
⑩腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

(外国映画ベストテン)
①長江哀歌
②善き人のためのソナタ
③今宵、フィッツジェラルド劇場で
④クィーン
⑤バベル
⑥やわらかい手
⑦ドリームガールズ
⑧ボルベール〈帰郷〉
⑨ゾディアック
⑩パンズ・ラビリンス

○日本映画ペンクラブ賞
(日本映画ベスト5)
①それでもボクはやってない
②夕凪の街 桜の国
③ALWAYS 続・三丁目の夕日
④陸に上った軍艦
⑤犯人に告ぐ

(外国映画ベスト5)
①善き人のためのソナタ
②長江哀歌
③ドリームガールズ
④ヘアスプレー
⑤やわらかい手



ということで、メディアの総合的なベスト3は邦画が『それでもボクはやってない』『天然コケッコー』『しゃべれども しゃべれども』、洋画が『善き人のためのソナタ』『長江哀歌』と、『ドリームガールズ』もしくは『クィーン』というところでしょうか。
『しゃべれども~』については(→読みかえしてみたら、あまりに酷い罵詈雑言を全方位に吐き散らしていたので以下自粛&削除)

(追記)
奥付とは別に、目次ページに極小文字でスタッフ一覧が載っていて、ここでの表記も以下のように微妙に変動していました。
~417号 編集長荒井晴彦 編集武田俊彦
418号~ 発行人荒井晴彦 編集人武田俊彦
 

関連記事:『映画芸術』419号

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